目指しているのは「脱芸能人」

――和田さんはアイドルを辞めてから、現在はアーティストとして活動されていらっしゃいますが、ここまでの道のりに迷いはありましたか?

 ないです! 私、「脱芸能人」を目指しているんです。芸能人になりたくないから、表とか裏とかといった考えを持たないようにしていて。ただ音楽だけはしっかりやっていきたいので、音楽の軸さえあればあとはどう生きてもいいのかなって思っています。今は、どんどん脱芸能人化できている感覚があって、自分に合った生き方ができているような気がします。

――こうしてご自身の考えを本という形で発表することも、やりたかったことのひとつですか?

 はい。いつか自分で書いたものを本にしたいとずっと思っていたので念願でした。ただ、文学は好きで読んでいるけれど、専門にしているわけではないので、どう読んでもらえるかはドキドキでしています。

 文章で影響を受けたのは、谷崎潤一郎です。大学の先生に「和田さんは谷崎が好きだと思うよ。文章もわかりやすいし、丁寧だから読んでみて」って教えてもらったのをきっかけに読み始めたんですが、すごく面白くて。私のことをよく知ってくれている先生がおすすめしてくれたので、私は谷崎を師匠にしています。

 あと憧れているのはいとうせいこうさん。もっと年を重ねたら、いとうせいこうさんみたいなポップで面白く、くすっと笑える文章を書けるようになりたいです。

» 【前篇を読む】アンジュルム時代「二度目のうつを発症し、絶望の中にいた」和田彩花(31)が、「アイドルをやっていてよかった」と思えるまで
» 和田彩花さんの写真を見る

和田彩花(わだ・あやか)

1994年生まれ、群馬県出身。2009年に「スマイレージ」(のちに「アンジュルム」へ改名)に加入。グループのリーダーとして活躍したのち、2019年にアンジュルムとハロー!プロジェクトを卒業。ジェンダーや美術に関する発信を積極的に行っている。好きな画家はエドゥアール・マネ。

アイドルになってよかったと言いたい

定価 2,420円(税込)
太田出版
» この書籍を購入する(Amazonへリンク)

最初から記事を読む アンジュルム時代「二度目のうつを発症し、絶望の中にいた...