自分とは違う視点を持っている人とのつながりを大切に

――これからアイドルを目指す若い世代に伝えたいことはありますか?

 今って大きな事務所に所属していなくても、自分でなんでもできちゃう時代だから、やりたいと思ったことは、臆せず挑戦して欲しいですね。ただ一方で、アイドルの世界って価値観がすごく凝り固まってしまっているし、視野を広げるのが難しいから、親や友達でもいいし、近所の人でもいいので自分とは違う視点を持っている人とのつながりや場所が必要だと思います。私も、大学に通うことで、素敵な友達もたくさんできて充実したキャンパスライフを送れたことは自分にとって財産になってます。仕事で日々目が回るような忙しさでしたが、無理してでも大学に通って本当に良かったです。

 アイドルを目指す時期って多くの場合思春期でもありますよね。心身のバランスをとるのが大変な時期でもあるので、まわりに流されず自分のペースを保って、やりたいことをちゃんと真ん中に置いておいてほしいです。

 私、アイドル時代って常に時間に追われていて、忙しさを感じていました。ツアーが春と秋にあって、それ以外はハロー!プロジェクトのコンサート。その合間に単発のライブもあったので、一年中本番とリハーサルを繰り返していました。そこに新曲の準備やPRをこなさないといけなかったので、単純にやることが多くて。そうすると、自分のことを考える気持ちの余裕がなくなってしまうんですよね。その点は、改善されるといいなと思います。

――アイドルという職業に就くと、まわりの子たちよりも社会の理不尽に触れる機会が多いようにも感じます。その大変さもあるのではないでしょうか。

 そうですね。私の場合は、もう辞めてしまったんですが、なんでも言う同期の子がいたのでだいぶ助けられました。彼女がいたから一緒に言いたいことも言えたし、自分たちを守ることできました。途中、その同期が辞めてしまってからも、その時に身についたペースを大切にできたのは大きかったです。

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