アイドルをしていると苦しさは帳消しになる?

――アイドルという職業に限らず、いわゆる「憧れの仕事」に就いている人が、つらいと吐露すると「自分が選んだ道なのだから」と、受け止められてしまうことがあります。和田さんもそうした空気を感じたことはありますか?

 アイドルを辞めたばかりの頃、友人と海外旅行に行ったんです。その時にアイドル時代に感じていたことや、社会がこうなったらもっといいよねという話しをしたら、インスタに「せっかく海外旅行しているのになぜ文句を言うんだ」ってDMが届いて。すごいびっくりしたことがありました。きらびやかに見える世界にいると、苦しい思いは隠さないといけないと思われてるんだな、と。いい思いをしているんだから、苦しさは帳消しになるはずだ、と。

 DMをもらった直後はどう解釈したらいいかわからないくて、ずっと引っかかってたんですが、これをきっかけに、どんな仕事であれ、労働した分の対価をもらうことは当然の権利であって、それをどう使うかも自由だし、使い道についてとやかく言われる必要はないっていう思いを持つことができました。

次のページ 児玉雨子さんの歌詞で人としての姿勢を学んだ