――どんな場面だったんですか?
イ・ビョンホン 妻のミリが息子に対して「あの男は、本当はあなたの父親じゃないの」と伝える場面を撮ってたんですが、そのシーンはカットになりました。ミリ役のソン・イェジンさんと僕が反対したんですよ。あまりに非人間的じゃないか、って。でもパク・チャヌク監督がカットしたのは別の理由だったんですよ。このシーンがあると将来家族と別れることが明確になり過ぎるから、どうなるかは観客に考えてもらおう、ということでした。だから不穏な様子だけを感じさせて終わるんです。
『しあわせな選択』NO OTHER CHOICE
製紙会社の中間管理職マンスは、全てを叶えたと思っていた。美しい妻ミリと、2人の子供と2匹の犬と、憧れの大きな家。しかし25年勤めた会社から突然解雇され、別の製紙会社への就活も失敗したマンスは、家のローンも払えなくなり、追い詰められる。そこで彼はライバルを1人ずつ、消していくという究極の手段を取ることにする。「愛の不時着」のソン・イェジンが妻を、「ムービング」のパク・ヒスンと「財閥家の末息子」のイ・ソンミンが就活のライバルを演じる。
監督・脚本:パク・チャヌク/原作:ドナルド・E・ウェストレイク著『斧』(文春文庫)/出演:イ・ビョンホン、ソン・イェジン、パク・ヒスン、イ・ソンミン、ヨム・ヘラン、チャ・スンウォン/2025年/韓国/139分/配給:キノフィルムズ/ⓒ2025 CJ ENM Co., Ltd., MOHO FILM ALL RIGHTS RESERVED/公開中
イ・ビョンホン LEE BYUNG-HUN
1970年、韓国・ソウル出身。世界的ブームとなった「イカゲーム」シリーズ(2021~25)のフロントマンをはじめ、『インサイダーズ/内部者たち』(15)、『MASTER/マスター』(16)、『白頭山大噴火』(19)、『KCIA 南山の部長たち』(20)など、人気実力ともに韓国を代表する俳優。その他、『JSA』(00)、『甘い人生』(05)、『HERO』(07)、『G.I.ジョー』シリーズ(09・13)、『アイ・カム・ウィズ・ザ・レイン』(09)、『悪魔を見た』(10)、『王になった男』(12)、『ターミネーター:新起動/ジェニシス』(15)、『それだけが、僕の世界』(18)、『コンクリート・ユートピア』(23)など。アニメ『KPOPガールズ! デーモン・ハンターズ』(25)では声優として出演。

