もっと自分の考えを人に伝える力を磨いていきたい

――“自分の感覚”を信じられるようになったのは、いつ頃のお話ですか?
2年くらい前ですね。ちょうど30歳を過ぎたあたりから、自分の意思に少しずつ自信が持てるようになってきたのかもしれません。20代の頃って、やっぱり「人に言われたことの方が正解」って思いがちだったんですけど、30を過ぎてからは気が強くなったというか(笑)。
「はい」と応じながら、心の中では「いや、やらないけどね」っていう判断ができるようになった気がします。それがある意味、上手にサバイブする術というか。自分なりの距離感が持てるようになったんだと思います。
――“ぶりっ子キャラ”も、求められるからやっていた部分もあったのでしょうか?
たぶんそうだと思います。自分の中では演じているつもりもなかったんですけど、いま振り返ると、どこかで「求められる自分」でいることに必死だったのかもしれません。でも、30代になってからは、自分の感覚を信じて動けるようになった気がします。

――現在、33歳。考えている目標はありますか?
30歳になるときに、自分の中で目標みたいなものを掲げていたんです。20代はがむしゃらで、どちらかというと助けてもらう側。でも30代は、自分から何かを発信できる人間になりたいと思っていたんです。
いま、周りから“自己プロデュースできていますね”と言っていただけるようになってきたことで、少しずつ自分というものが見えてきた感覚があります。まだまだ道半ばだと思うんですけど、33歳はもっと自分の考えを人に伝える力を磨いていきたいです。
――お話を聞いていて、本当にいまのお仕事を楽しんでいらっしゃるんだなと感じました。
はい、おかげさまで楽しく生きています!
30代ってこんなに楽しいんだと、日々実感しています。私、よく年上の先輩に「30代はめっちゃ楽しいよ」「40代はさらに楽しいし、50代はもっともっと楽しいよ!」って言われるんです。だから、もういまから40代がとても楽しみですね(笑)。
松村沙友理(まつむら・さゆり)
1992年8月27日生まれ、大阪府出身。乃木坂46の1期生としてグループを牽引。「さゆりん」「さゆりんご」の愛称で親しまれる。タレント、ファッションモデル、俳優活動に加え、報道番組でコメンテーターを務めるなど、多方面で活躍中。2022年には、自身がプロデュースするアパレルブランド「LANTINAM」を設立。公式YouTubeチャンネル「もぐもぐさゆりんご」も話題に。
『今日もふたり、スキップで』

ドラッグストアで働く妻(松村沙友理)と、WEBエンジニアとして働く夫(白洲迅)は、結婚3年目。着心地が良すぎるロックマンのトレーナーの取り合い、寝相の悪い妻と一緒に寝るために最高のマットレスを探し求める夫、妻のことが大好きすぎる義理の両親からの大歓迎、アイスを食べながら深夜の街をあてもなく散歩する時間。うまくいく日もいかない日も、愛する人との暮らしの中でふいに生まれる「なんかいい」瞬間を大切に生きる夫婦の物語。
出演:松村沙友理 白洲迅 山下リオ 葵揚 岩田奏 実熊瑠琉 筒井真理子
Lemio配信日時:2025年10月4日(土)24:40~独占見放題開始
※1話から3話までを同時一斉配信、4話以降、毎週土曜0:00最新話配信予定
※1話と2話は広告付き無料配信、3話以降はLeminoプレミアム(月額990円)にて配信
※1話と2話をまとめた特別版を10月4日(土)23:40より東海テレビ・フジテレビ系全国ネット(土ドラ枠)にて地上波放送
原案:ものすごい愛「今日もふたり、スキップで~結婚って“なんかいい”」(大和書房刊)
©NTT DOCOMO, INC.

2025.09.30(火)
文=大嶋律子(Giraffe)
写真=杉山秀樹
スタイリスト=櫻井かおり
ヘアメイク=吉田真佐美