この記事の連載
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伝説のハイウェイ「ルート66」を旅する # 4
老舗レストランで上質なニューメキシコ料理を堪能
◆The Shed
いわゆるメキシコ料理ともテックス・メクスとも異なる、この地域独自の食文化、ニューメキシコ料理。
ネイティブアメリカンの伝統食に、スペイン、メキシコのフードカルチャーが折り重なったもので、その味わいを上質なスタイルで味わえるのが「シェッド」です。


創業は1953年。地元の人々から長く愛されてきたレストランで、ここの料理を食べるとほっと心が和むというファンも多い名店。
人気の秘密は、家族経営で受け継いできた伝統メニューの美味しさ。まず絶対にオーダーしたいのが、名物「グリーンチリシチュー」。

まさにニューメキシコのソウルフードのひとつで、ローストしたグリーンチリ(青唐辛子)を肉、ジャガイモ、ニンニクなどと一緒に煮込んだもの。激辛かと思いきや、上品なスパイシーさのなかに奥深い旨みがあって、ひと口食べるごとにじんわりと染みわたるような味わいです。

メニューには、ハンバーガーやサンドイッチなどのほか、「エンチラーダ」や「タマレ」といったニューメキシコの名物料理も揃っています。なかでもおすすめなのが、朝食やランチにも欠かせない地元の人気料理「ブリトー」。

驚くのがその見た目。日本で見かけるブリトーとはまったく違うのです。
ここニューメキシコでは、たっぷりの豆や肉、チーズなどを包んだブリトーがお皿の上に〝どーん〟と載っているのが、お馴染みのスタイル。さらにその上には、たっぷりのチリソースが。ボリューム満点で、ニューメキシコで独自に進化(!?)したものなのだそう。
「シェッド」では、地元の契約農家から直接仕入れたチリを使用し、その美味しさがさらに引き立ちます。
2025.09.12(金)
構成・文=矢野詔次郎
写真=鈴木七絵
協力=GO USA