
言葉は知っていても、意外とやったことがないという人が多いのが「ハイライト」と「コントゥアリング(シェイディング)」。実は縁の下の力持ち的存在で、やるとやらないのでは大違い! 印象をクラスアップしてくれるメイクテクニックなんです。M・A・Cシニアアーティストの池田さんに、選び方、入れ方を含めた基本を徹底的にお聞きしました。
》#01 ベースメイクの塗り方
》#02 「化粧下地×クッションファンデ」5選
》#04 「ハイライト&コントゥアリング」9選
◆小顔&リフトアップを叶えるハイライトの入れ方
ハイライトをブラシにとり、軽く手の甲になじませてから、のせたいところにブラシを押し付けずに当て、力を入れずに動かす。

◆ハイライトを入れる位置をチェック


「ハイライトを入れる場所は、眉の外側から目じりにかけて、頬の高いところ、あご先が基本です。他にも、目頭、黒目の下、鼻筋、上唇の上部に入れるのもおすすめです。さらに、耳を出すヘアスタイルの時には耳の上部に入れると効果的です」(池田さん)
自然にふわりと入れるだけで、驚くべき効果があるので、ぜひトライしてみて。
今さら人に聞けない…ハイライトQ&A
Q:ハイライトの役割はなんでしょうか?
「顔の高いところにのせることで、自然な立体感を演出し、小顔&リフティング効果を出せます。光が集まるので視線もフォーカスされます」(池田さん)
骨格を際立たせるメイクがトレンドの今、ハイライトはマストアイテムと言ってもいいかも!
Q:クリームやパウダーなどいろいろタイプがありますが、どのような基準で選べばいいでしょうか?
「ハイライトが初めてという人は、ぜひパウダーを。ぼかすのも簡単なので、つけ過ぎなどの失敗が少ないと思います。ブラシは、毛間に隙間のあるタイプが使いやすくベスト。一方、リキッドやクリームは保湿力があるアイテムが多いので、乾燥しやすい人におすすめ。肌と一体化して自然な仕上がりになります」(池田さん)
また、ハイライトというと華やかなメイクに向いていると思われがちだけど、実はオフィスメイクにもぴったりなのだそう。
「肌にツヤが出て、いきいきとした印象に見えるので、大人にこそぜひ使ってほしいですね」(池田さん)
Q:ハイライトをのせすぎてしまった…。どうやってリカバリーしたらいいですか?
最初から多くのせると失敗しがち。少量を重ねながらのせていくのが基本だけれど、それでも失敗してしまったら?
「ミスト状の化粧水をティッシュに含ませて、ハイライトを入れた境目から軽く押さえ、少しずつ薄くしましょう。このテクニックは、毛穴が引き締まるので夏のメイク直しにもおすすめですよ」(池田さん)
2025.07.02(水)
文=増本紀子(alto)
撮影=釜谷洋史