ミステリアスでクールなルックスで話題の霧華さん(24)。最近では「こねこフィルム」への出演で好評を博しているが、俳優・モデル業を始めるまでには、バセドウ病による眼球突出などで複数回の手術を受けるなど、苦難の道のりがあった。

高校時代から体調不良に悩まされ、バセドウ病が発覚
霧華さんは高校時代から体調不良に悩まされていたが、なかなか原因がわからなかった。
「病院にもかかっていたんですけど、結局、体調不良を感じてからバセドウ病と診断がつくまで1、2年くらいは原因不明の謎の病という感じでした」
バセドウ病の診断がついたきっかけは、目の変化だった。
「右目だけ、白目の上下が全部見えている四白眼になっていました。目が開き過ぎて二重(ふたえ)の線も消えちゃって」
さらに、投薬治療の副作用で73kgまで太ってしまい、バイト先で容姿いじりを受けることもあった。「顔がデカい」と言われても、笑って流すしかなかったという。
バセドウ病の診断後、霧華さんは右目を引っ込める手術を受けることになる。
「甲状腺ホルモンの過剰分泌で目の奥にある脂肪が炎症を起こして腫れている状態だったので、まず、その目の奥の脂肪を切除する手術をしたんです」

「どうしても突出している右目の方を隠そうとしちゃうんです」
手術直後の右目の状態は、「見えはするんですけど、ワケがわからない世界というか、もうグチャグチャで。3D眼鏡をかけない状態で見る3D映像の、もっとずれてるバージョンみたいな感じ」だったという。
その後も2年間にわたって5、6回の手術を繰り返した。まぶたを下げる手術では、今度は逆に閉じすぎてしまい、「ガチャピンみたいな、半分目が閉じているような状態になってしまって」と苦笑する。
霧華さんはこのような苦難を乗り越え、モデルや俳優として活躍している。ただ、現在も完全には回復していないため、メディアに出る怖さは感じているという。
「やっぱりどうしても突出している右目の方を隠そうとしちゃうんですよね。今もカメラマンさんには、『できれば左側から撮ってもらっていいですか』って毎回お願いしちゃう自分がいます」
それでも霧華さんが、自身の病気を公表して芸能活動を続ける理由とは——。
「バセドウ病への理解も、もっと進んだらいいなと思っていて。自覚のない方も多いと思うので、不調を感じたら病院で血液検査を受けてほしいです」
最後に、容姿に悩む人への想いも語ってくれた。
「見た目で苦労してきた自分としては、容姿を悲観する前に、今の自分を好きになれるよう、どうか自分を大切にしてほしいと、いろんな人に伝えたいです」
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2025.05.24(土)
文=「文春オンライン」編集部