
軽井沢駅から車で約20分、森の中にひっそりと佇む「kaveri(カヴェリ)」は、自然との一体感を感じられる話題のリトリートサウナだ。プライベート感が意識された造りとなっており、敷地内に足を踏み入れると森林とサウナが織りなす非日常空間が広がっている。
女性も安心して楽しめる自然の中のサウナ

東京から長野に移住してきた2組のオーナー夫妻が、軽井沢を味わう新たな手段としてサウナを提案したいという想いからスタート。女性が利用しやすいサウナにしたかったと言う通り、男女別の更衣室が設けられ、外気浴も人目が気にならないように柵で囲われているので安心感がある。

アメニティには高級ヘアオイルやコテが用意されており、手ぶらでふらりと立ち寄れるのも嬉しいポイントだ。

フィンランドスタイルのサウナはドーム型サウナ、登り窯サウナ、バレルサウナの3種類。
ドーム型サウナと登り窯サウナはオーナー夫妻がD I Yで作ったというから驚きだ。フィンランド語で松ぼっくりを意味するkapy(カピュ)と名付けられたシンボリックなドーム型サウナには、各地の人気サウナで引っ張りだこのH A R V I A社のストーブが採用されている。

サウナ小屋では薪ストーブのゆらめく炎、薪のはぜる音、ロウリュによる蒸気、白樺やアロマの香りがそれぞれ心地よく重なり、五感を刺激しながらリラックス状態へと導いてくれる。

芯から温まった身体をクールダウンさせる水風呂には、浅間山麓から湧き出る天然地下水を軟水処理した水を使用。トロトロに仕上がった水がまろやかに身体を包み込む心地よさを覚えてしまったら最後、想像以上にクセになってしまう。


2025.04.27(日)
文=星子莉奈
写真=細田 忠