◆かたくり群生の郷

 かたくり群生の郷は、秋田内陸線八津駅から徒歩5分の場所にある、20ヘクタールもの広大なかたくりの群生地。

 春になると、西木町の特産・西明寺栗の栗園では、かたくりが園内を埋め尽くすようにたくさんの花を咲かせ、国内最大級のかたくりの群生地として知られている。

 4月中旬から5月上旬にかけて薄紫の可憐な花が咲き乱れ、一面に紫色のじゅうたんを敷いたような景色が広がる。

 中には大変珍しい純白のかたくりがひっそりと咲いているので、ぜひ探してみて。

かたくり群生の郷(かたくりぐんせいのさと)

所在地 秋田県仙北市西木町小山田字八津・鎌足
https://katakurikan.jimdo.com/

◆新緑の抱返り渓谷

 東北の耶馬渓と称されている抱返り渓谷は、田沢湖と角館を流れる玉川中流に続く全長10キロの渓谷。

 「抱返り」と呼ばれるようになったのは、抱きかかえるように返さなければ通れないほど狭い山道だったからと言われている。

 遊歩道が整備されていて約40分で散策できる。渓谷に着いてすぐ見えるつり橋「神の岩橋」や、回顧の滝などビュースポットが豊富なのも魅力的。青い渓流に覆いかぶさるように生える原生林が神秘的な光景は、一度訪ねてみたい。

新緑の抱返り渓谷(しんりょくのだきがえりけいこく)

所在地 秋田県仙北市田沢湖卒田
https://www.city.semboku.akita.jp/sightseeing/spot/05_dakigaeri.html

2025.04.12(土)
文=CREA編集部