高倉健から引き継いだ思い出の味
廃駅の報道に触れた私は、この機会に改めて佐藤圭子さんに感謝をお伝えしたいと、教えていただいたいもだんごの進化形を考えました。
題して“ぽっぽやだんご”。
中くらいのじゃがいも1個が1人分。皮を良く洗い、まるのまま水から茹でます(時短が必要なときは、皮を剥いて4等分ほどに切って電子レンジで)。茹で上がったら、熱いうちに皮を剥いて、ボールの中でマッシャーで潰し滑らかにします。
ティースプーン1杯程度の片栗粉を振り入れ、手で全体を混ぜ合わせて一口サイズ、6~7個ほどに丸めていきます。片栗粉を薄く纏わせて、有塩バターで熱々に。まん丸のいもだんごに、丁寧に焼き色をつけていくひとときが、ほっこりとしたご馳走。
そのままでも、甘醤油のとろみ餡をかけても。
2024年初夏、幾寅で、婦人会の皆様に召し上がっていただいたとき、「あっ、じゃがいもの甘みが残ってる」と喜んでいただけました。
いもだんご、そして、ぽっぽやだんごは、高倉から引き継いだ私の北海道の思い出メニューです。
高倉健の愛した食卓
定価 3,300円(税込)
文藝春秋
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2024.12.23(月)
文=小田貴月