湿原と日光連山のパノラマは圧巻!

 戦場ヶ原はラムサール条約に登録された約400ヘクタールの広大な高層湿原で、約350種類もの植物が自生する自然の宝庫。多種の野鳥も生息しており、バードウオッチングスポットとしても知られています。

 木道は歩きやすく整備されており、ここから眺める景観は圧巻! 360度広がる湿原のパノラマや、男大山を中心とした日光連山の雄大な景色が広がります。

 戦場ヶ原には、湿原のほかにも見どころが点在。水が赤褐色に見える「赤沼」や清流が流れる「湯川」、この湯川に架かる木製の「小田代橋」など、自然豊かな景色が木道から楽しめます。

 湯川は日本のフライフィッシング発祥の地として知られ、愛好家の間では「聖地」として親しまれている名スポット。釣りができる期間は毎年5月1日から9月30日までで、現在はシーズンオフですが、星野さんが開催するガイドツアーのなかでもフライフィッシングは特に人気があるそうです。

 小田代橋の先には休憩スポットもあります。湧き水でできた「泉門池」の周りにいくつかベンチやテーブルが設置されており、お茶を飲んだり軽食を食べたりするのにぴったり。

2024.11.22(金)
文・撮影=佐藤由樹