海を越えてもたらされた医術

「山脇東洋解剖図」(一部分) 国立科学博物館蔵 ※「大きな画像を見る」で全体をご覧いただけます
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 科学と技術の新たな知見は、医術の分野にもどっと流れ込んだ。1754年に山脇東洋が日本初の人体解剖(死刑囚)を実行、また1774年には『解体新書』が刊行され、日本中で蘭学が急速に広まるきっかけとなった。中国医学に基づく漢方と、西洋医学に基づく蘭方とを、「医は仁術」という哲学の下に実践、世界最先端と言われる現代日本の医学の礎になった、江戸の医学の全貌を紹介する。

特別展『 医は仁術』
会場 国立科学博物館
会期 2014年3月15日(土)~6月15日(日)
料金 一般 1,500円ほか 
電話番号 03-5777-8600(ハローダイヤル)
URL http://www.ihajin.jp/

橋本麻里

橋本麻里 (はしもと まり)
ライター/エディター。1972年生まれ。明治学院大学非常勤講師。近著に『変り兜 戦国のCOOL DESIGN』(新潮社)、共著に『チェーザレ・ボルジアを知っていますか?』(講談社)、『恋する春画』(新潮社)など。

Column

橋本麻里の「この美術展を見逃すな!」

古今東西の仏像、茶道具から、油絵、写真、マンガまで。ライターの橋本麻里さんが女子的目線で選んだ必見の美術展を愛情いっぱいで紹介します。 「なるほど、そういうことだったのか!」「面白い!」と行きたくなること請け合いです。

2014.04.12(土)
文=橋本麻里