小池 その通りだと思います。Bリーグの盛り上がり、スター選手の登場、ワールドカップやオリンピックにおける日本代表チームの活躍、いろいろなことがその温度を作り上げていると感じています。

 そもそも、『スラムダンク』という作品は、後の多くのバスケット選手に影響を与えてきたと言われていますし、実際に井上監督ご自身も、『スラムダンク奨学金』を創設するなど、日本のバスケの普及やレベルアップに貢献されてきた。そういった長い時間をかけてバスケシーンに熱を入れてきた方々の想いが集まって本作の人気の追い風になったと思っています。

――本作は日本のみならず、これまでに122の国と地域で上映されました(※2024年8月現在)。特に反響が大きかった土地は?

小池 強いて挙げるなら、やはり中国と韓国でしょうか。特に中国は興収金額も突出していまして。

◆◆◆

なぜ中国、そして韓国で人気を博すことができたのか……。#2の「《中国の興収130億円超》「韓国も台湾もファンの熱量がすごい」世界が見た映画『スラムダンク』の魅力」へ続く

《中国の興収130億円超》「韓国も台湾もファンの熱量がすごい」世界が見た映画『スラムダンク』の魅力〉へ続く

2024.09.08(日)
文=内田正樹