◆落花生の野積み「ぼっち」

 「ぼっち」とは、収穫した豆を乾燥させるために野積みされた落花生の株の束のことで、千葉県ならではの呼び方。藁をかぶせた姿が、伝統的な雨除けの藁帽子「ボッチ」に似ていることからこの名がついたとされています。

 収穫の時期になると畑に1.5メートルほどの「ぼっち」が並び、この風景は落花生産地の秋の風物詩。この方法を使ってゆっくり乾燥させることで、うまみのある落花生になると言われています。

 千葉県の代表的な特産品である落花生による千葉ならではの特徴的な農業景観はここでしか見られない景色です。

見ごろの時期:10月中旬〜11月下旬

落花生の野積み「ぼっち」(らっかせいののづみぼっち)

所在地 千葉県八街市ほか各所

◆佐倉城址公園

 「佐倉城址公園」は、江戸時代に築かれた佐倉城の跡地に造られた公園。「日本100名城」「日本の歴史公園100選」に選ばれた名城および名園であり、建物は取り壊されているものの、天守閣跡や空堀跡といった遺構が多数残されています。

 紅葉の名所として知られ、あずまや付近や空堀跡が美しい紅葉を見られるスポット。樹齢100年以上のイロハカエデや、樹齢70年以上のイチョウ並木も紅葉し、歴史ロマンを感じながら紅葉狩りを楽しめます。四季を通じてお弁当を広げる家族連れなどの姿も多く、食事をしながら紅葉の美しさに浸るのもよいですね。

 園内の三逕亭(茶室)では、日曜日や祝日を中心にお茶席が設けられ、紅葉を眺めながらお茶を味わえるのも季節限定の贅沢です。

見ごろの時期:11月上旬~12月中旬

佐倉城址公園(さくらじょうしこうえん)

所在地 千葉県佐倉市城内町官有無番地
https://www.city.sakura.lg.jp/soshiki/koenryokuchika/3/13/4609.html

2024.09.24(火)
文=CREA編集部