この記事の連載
◆7位『恋とか夢とかてんてんてん』世良田波波
夢を抱いて上京したけれど何もつかめないまま10年が過ぎ、気づけば29歳のフリーターに。
そんなカイちゃんが片想いの相手を追って大阪へ!
空回りがちな彼女のやるせなさ、せつなさを感じながら……豪雨の中を爆走するような必死さと一抹の快感が、淀みを洗い流してくれる気がするのです。
「この作品が持っている浮力は一体なんなんでしょうか」(ミュージシャン 澤部渡さん)
「カイちゃんの痛々しさ、寂しさをおしゃれでポップな絵柄が引き立てている」(マンガ家 つづ井さん)
2024.09.06(金)
文=粟生こずえ
写真=平松市聖