「ハワイって自然と一体化している感じがして…」水着姿も撮影した綾瀬はるかの“写真集秘話”〉から続く

 水着写真も満載の写真集『原色 綾瀬はるか 2013ー2024』が注目を集める綾瀬はるか(39)。30代最後の日々を送る彼女の気になる“結婚観”は……。(全3回の2回目/第1回第3回を読む)

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「本当は色恋沙汰みたいなの聞きたいでしょうに(笑)」

 2013年っていうと、28歳くらいかな。こうやって過去の「原色美女図鑑」の写真を見ていくと──これはロケに行ったの覚えてる、この回の洋服可愛かったな。こうして私の10年間を並べてみると、すごく歴史を感じますね。

 振り返ると、28歳の時にNHK大河ドラマ『八重の桜』に主演したんです。新島八重さんの86年の生涯を1年何カ月かけて演じたことは、これまでで一番面白い体験でした。毎日NHKに通うのが楽しみで、もう本当にNHKの社員みたいな気持ちに(笑)。通常だと私たちの仕事は1年以上も同じ場所に通い続けることはないですから。土日は大体お休みで、「やった、あと何日頑張れば週末だ!」ってサラリーマンみたいな感覚も理解できました。達成感を感じた20代の終わり、本当に貴重な経験をさせてもらいました。

 30代は──30代も、忙しかった気がしますね。着物で肩が凝るなとか、意外とアクション作品が多くて身体が痛いなとか(笑)。あと、セリフを覚えるのでもう頭がいっぱいいっぱいで、脳も疲れました(笑)。ただ、最近は結構のんびりしていて、いい感じのペースを守れています。30代も楽しいですね。

 これまで「原色美女図鑑」の撮影をすると、必ずインタビューの最後に「で、ご結婚は?」って聞かれたんですよね。それが、35歳過ぎから一切聞かれなくなるという(笑)。年齢的に気を遣われるようになっちゃってるんだなって思ってましたけど──え? 時代の流れなんですか? つまんないですね。本当は色恋沙汰みたいなの聞きたいでしょうに(笑)。

 結婚はまぁしてもいいし、しなくてもいいし。私は基本受け身で、流れに流されるのが好きだから、延び延びになると、「もういいかな」「面倒くさい」って思っちゃう。なるようになります。人生、委ねちゃうんです。でも、もう本当にすごく結婚したい!ってなったら、「結婚します!」って言うかも。思い立ったが吉日? それくらいの軽やかな感じがいいですね。

「役に愛情を持っていないとしんどいもので」綾瀬はるかの“苦手な芝居”と“得意な芝居”〉へ続く

2024.08.08(木)
文=「週刊文春」編集部