生まれた時からずっと犬と一緒だった

 予告動画の最後に柴犬が映る。佐藤さんのエッセイの常連、ハナのイメージぴったりだ。そう言うと、「ハナ?」と明るい表情に。予告動画をスマホで見てもらった。

 あら、なかなかいいわ、草笛さん。わざとらしくなくてね。ハナは庭にいて、ずっとこっちを見てました。私は生まれた時からずっと犬と一緒だったので、いない方が珍しいんです。ハナが死んでからはいなくて。

 話していると、最後に柴犬が「わん」。

 あら、かわいい。どこの犬だろう。きっと犬屋さんで借りたんですよね。もらってこようかしら。名犬ね、きっと。

●生年が同じだった司馬遼太郎さんや、中山あい子さん、川上宗薫さん、遠藤周作さんとの思い出、五木寛之さんに呆れられたという北海道の別荘での“臨戦態勢”のエピソード、娘の杉山響子さんと孫の杉山桃子さんが対談する「作家の佐藤愛子と生身の佐藤愛子」など、全文は『週刊文春WOMAN2024夏号』でお読みいただけます。

聞き手・文 矢部万紀子 写真・文藝春秋

さとうあいこ/1923年大阪府生まれ。甲南高等女学校卒業。1969年『戦いすんで日が暮れて』で第61回直木賞、2000年、65歳から執筆を始めた佐藤家3代を描く『血脈』の完成により第48回菊池寛賞受賞。2017年旭日小綬章を受章。

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2024.07.05(金)
文=矢部 万紀子