◆河内祭

 「河内祭」は、熊野の自然崇拝に基づくお祭りで、古座川流域の5地区(古座、古田、高池、宇津木、月の瀬)が担い手となって行われてきた伝統祭礼だ。

 清流として知られる古座川にある河内島を「河内様(こおったま)」と呼び、これをご神体として祭祀を行う。

 祭りのハイライトとなるのは「水上渡御」。かつて捕鯨で栄えた古座の鯨舟に華やかな装飾を施し、軍艦に見立てた3隻の御舟が河内島まで遡る。

 また、宵宮の「夜籠り神事」では、ご神体の河内島を御舟がゆっくり回り、神秘的な雰囲気を醸し出す。

 ほかにも古座流の獅子舞の競演や櫂伝馬競争なども行われる、見どころ満載の祭りだ。

開催日:宵宮/2024年7月27日(土)、本祭/28日(日)

河内祭(こうちまつり)

開催地 古座川河口付近
https://www.wakayama-kanko.or.jp/spots/EV127/

◆串本の海

 串本の海は、近くを流れる黒潮の影響により透明度が非常に高く、色とりどりの熱帯魚や温帯地域の魚がおよそ1300種類以上も生息する。これは日本で見られる魚種の3分の1にあたる。そして、世界の北限と言われる本州最大のテーブルサンゴの群落なども見られ、美しい海中景観を楽しむことができる。

 ラムサール条約に湿地として登録されている串本沿岸海域では、スノーケリングやダイビングなどの体験施設や海中展望塔もあるので、貴重な海を気軽に楽しむことができる。

串本の海(くしもとのうみ)

所在地 和歌山県東牟婁郡串本町
http://kushimoto.co.jp/

2024.07.20(土)
文=CREA編集部