◆宮城オルレの奥松島コース

 韓国済州の方言で、「通りから家に通じる狭い路地」という意味を持つオルレ。歩く道やトレッキングコースの代名詞として使われるようになり、幅の狭い小道を歩き、地域独特の景色や歴史背景がコースに組み込まれているのが特徴となっている。

 宮城オルレの奥松島コースは、日本三景松島の東端に位置する「奥松島」の縄文からの歴史と自然を満喫できるコース。距離は10キロメートル、時間は5時間ほどのコースで、道中には、日本最大級の貝塚を見学できる「里史跡公園」や奥松島の風景を360度一望できる「大高森」など見どころがたくさん。

 穏やかな海の上に島々が浮かぶ風景は、まるで絵画のような美しさ。

宮城オルレの奥松島コース(みやぎオルレのおくまつしまコース)

所在地 宮城県奥松島市
https://www.miyagiolle.jp/course/okumatsushima/

◆新緑の磊々峡

 秋保温泉湯元付近にある渓谷。巨岩奇石が覆いかぶさるようにできた様子から磊々峡と名付けられたとされる。

 名取川に削り取られてできた独特の峡谷美は、一度は訪れたい秋保の名勝。特に、新緑の季節は、青々とした渓谷沿いの木々の葉が風にそよぎ、心地がいい。

 のぞき橋から続く遊歩道は約650メートル。「八間巌」「時雨滝」「天斧巌」など見所も多く、飽きずに楽しめる。特に「恋人の聖地」に認定されたハート型の岩のくぼみは、のぞき橋のから望めるのでお見逃しなく。

新緑の磊々峡(しんりょくのらいらいきょう)

所在地 宮城県仙台市太白区秋保町湯元
https://www.sentabi.jp/guidebook/attractions/74/

2024.04.21(日)
文=桐生奈奈子