思い描いたものを映像にできる時代だからこそ

――怪獣映画を撮り終え、新たな目標は芽生えましたか?

山崎 今回あらためて感じたのが、思い描いたものを映像にできる時代なんだということ。技術から逆算した表現ではなく、想像したことがそのまま形にできるようになったからこそ、どうイマジネーションを膨らませるかが大切だと実感しました。新たに見えてきたこともふまえ、また怪獣映画が作れるタイミングがあればぜひやりたいです。

やまざき たかし 1964年生まれ、長野県出身。『ジュブナイル』(00年)で監督デビュー。『ALWAYS 三丁目の夕日』(05年)で第29回日本アカデミー賞最優秀作品賞・監督賞など12部門、『永遠の0』(13年)で第38回日本アカデミー賞最優秀作品賞など8部門を受賞。CGによる高度なビジュアルを駆使したVFXの第一人者でもある。

INTRODUCTION
1954年の誕生以来、日本はもとより世界中に衝撃を与え続けてきたゴジラ。生誕70周年を記念し、日本のVFX界を代表する山崎貴の監督・脚本・VFXによって、令和に甦る。日本での製作30作品目となる本作は、2023年12月に北米の映画館でも公開。

STORY
戦後、無(ゼロ)になった日本に、追い打ちをかけるようにゴジラが現れる。史上最も絶望的な状況でゴジラに襲来され、さらなる窮地へと追い込まれる日本。誰が? そしてどうやって立ち向かうのか。日本は負(マイナス)から立ち上がれるのか。

STAFF & CAST
監督・脚本・VFX:山崎貴/出演:神木隆之介、浜辺美波、山田裕貴、青木崇高、吉岡秀隆、安藤サクラ/2023年/日本/配給:東宝/公開中

2024.01.31(水)
文=神武団四郎