暑い夏が過ぎ、心地いい季節。旅をしたい気持ちが高まってきました。
紅葉や秋祭り、収穫のよろこびなど、日本にはたくさんの美しい秋の絶景・風物詩があります。自粛中に、そんな日本の魅力に気付いた人も多いかもしれません。
「いつか」ではなく、今度の旅行の参考に。私たちを待っている秋ならではの豊かな景色をお楽しみください!
◆抱返り渓谷
「抱返り渓谷」は、仙北市を流れる玉川中流にある全長10キロメートルの渓谷。以前は人がすれ違う際に抱き合うようにして通らなければならないほど山道が狭かったため、この名がついたとされている。
「東北の耶馬溪」とも称される名渓谷で、多種多様な木々の原生林やターコイズブルーの渓流、何度も振り返って見たくなるほど美しいといわれる「回顧の滝」など見ごたえたっぷり。
紅葉の名所としても有名で、特に「神の岩橋」が絶好の眺望スポット。渓谷入り口に架かる全長80メートルの吊り橋で、ここから紅葉に染まる雄大な山々と渓流の秋景色を堪能できる。
見ごろの時期:10月中旬~11月上旬
抱返り渓谷(だきがえりけいこく)
所在地 秋田県仙北市田沢湖卒田~角館町広久内
https://www.city.semboku.akita.jp/sightseeing/spot/05_dakigaeri.html
◆角館武家屋敷通り
「角館」は、江戸時代に久保田藩の芦名義勝によって築かれた城下町。藩政時代を想起させる武家屋敷が軒を連ね、風情にあふれる町並みから「みちのくの小京都」とも呼ばれている。
四季折々の景色は美しく、秋になると屋敷に植えられたモミジやカエデ、イチョウなどの古木が鮮やかな色に染まる。
また、紅葉の見ごろの時期には夜間にライトアップが行われ、武家屋敷通り一帯が妖艶な雰囲気に包まれる。
見ごろの時期:10月下旬~11月中旬
角館武家屋敷通り(かくのだてぶけやしきどおり)
所在地 秋田県仙北市角館町
https://tazawako-kakunodate.com/
2023.09.20(水)
文=佐藤由樹