近年、ライフスタイルが多様化し、多拠点生活を始める人が増えてきました。全国各地に、週末のリゾートステイやワーケーションを楽しめる施設・サービスが続々と誕生しています。

 そのなかで今、徐々に人気を集めているのが「NOT A HOTEL」。有名建築家が手がけるデザイン性とテクノロジーによる機能性、ホテルのような快適性を備えるハイエンドな別荘です。

シェア購入して別荘を所有

 NOT A HOTELは、最小で年間10泊から別荘をシェア購入できるサービス。別荘を買っても年に数回しか利用しないという方は多いですが、NOT A HOTELなら利用する分だけ購入できるので、無駄がないのがうれしいポイント。

 もちろん1棟丸ごと買うことも可能で、使わない日はホテルとして貸し出すという活用の仕方もできるのです。

那須の高台の一等地に佇む

◆NOT A HOTEL NASU

 現在、全国にある拠点はいずれも、圧倒的なロケーションと建築美が大きな魅力。世界的に名を知られる建築家やクリエイターによって手がけられており、その土地の自然をより楽しませてくれます。

 例えば、栃木県にある「NOT A HOTEL NASU」。牧場のある高台の一等地に現在2棟のヴィラが立ち(3棟目「CAVE」は2024年に完成予定)、周囲には20頭の馬がのびのびと過ごす、のどかな自然が広がっています。

 「MASTERPIECE」「THINK」「CAVE」の3棟のうち、最も広いのがMASTERPIECE。約1,300平方メートルの敷地に、1階・2階フロアとテラスを合わせて、なんと500平方メートル超え。

 建物のデザインを担当したのは、「SUPPOSE DESIGN OFFICE」の谷尻誠さんと吉田愛さん。シックな雰囲気の中に木のぬくもりを感じられるデザインで、どの部屋も窓が大きく造られているため、開放感と自然光をたっぷりと味わえます。

 高さ6メートル超えの吹き抜けのリビング・ダイニングは一面すべてがガラス窓になっており、テラスに備わる12メートルのプールと、焚き火台を囲む大きなソファー、その先に広がる牧場の景色を眺められます。

 テラスの右手には、サウナ、水風呂、源泉かけ流し温泉も。一面のガラス窓を通して自然を味わいながら、お湯やサウナを堪能する時間はまさに至福。

 寝室は高原に面して3室あり、うち1室がマスターベッドルームで、2室が客室。マスターベッドルームにはシャワールームやトイレ、洗面台が備わり、テラスには大きなソファーと焚き火台があるので、夜の静かなひと時を過ごすのにぴったり。

 ちょっと珍しい細長い部屋は、「書斎」スペース。奥行き約5メートルのスペースの先にデスクセットが用意され、椅子に座ると牧場の景観が目の前に広がり、とっても気持ちがいい。

 食事は専属シェフが用意してくれるという豪華さ。フレンチもしくは和食の「プライベートディナー」のコース料理のほか、キッチンで火を通すだけで作れる鍋料理や鉄板焼きなどのメニューもあるので、自分で調理することも可能です。

 シェフが自ら山で採った山菜や地元農家から仕入れた野菜など、地元食材をたっぷり使った料理を客室で作ってもらえます。

2023.08.07(月)
文=佐藤由樹