西表島の旅のハイライト 神秘的なピナイサーラの滝へ
カヤックでヒナイ川の上流付近に向かい、そこから山道を歩く。苔で滑りやすい岩や段差など、滝に近づくための足場の悪い道のりでも、つま先を守るトゥ・プロテクションが付いたニューポートH2のグリップ力が大活躍!
ヤエヤマヤシ、デイゴ、ニッパヤシ、季節によってはサガリバナなど本州では見ることのできない珍しい植物を観賞しながら山道を歩いていくこと約25分でピナイサーラの滝に到着。
高低差約55メートルという沖縄県内最大の落差を誇るこの滝は、周囲一体には澄明な空気が漂う。滝の飛沫を浴びながらただ佇んでいるだけで日常の疲れが癒されていくのを感じられるはず。
一人一人の思いやりが大きな効果に! 感動を与えたくれた島に小さな恩返しを
西表島は透き通るようなブルーの海も魅力。ひと通りアクティビティを堪能したあとの夕暮れ時には、星の形をした砂が広がる「星砂の浜」へ。
サンゴや熱帯魚が共存し、透明な遠浅の海が目の前に広がる海岸でぼんやり海を眺めながらサンセットを楽しむのが心地いい。海を存分に堪能したいなら砂浜からそのまま歩いてシュノーケルすることも可能。美しく有名なビーチでありながら、人で混雑するということが少ないのも嬉しい。
海を満喫した後は、多くの恵み・癒し・楽しみを与えてくれた島の自然に感謝してビーチクリーン(マイクロプラスチック拾い)を、ぜひ!
一見するときれいに見える西表島のビーチだけれど、実は、海岸に打ち寄せる大量の漂着ゴミに悩まされている。また海洋環境においても深刻な問題となっているのが、魚や貝、動物プランクトン、鳥など海と海の生き物にも悪影響を及ぼしている、マイクロプラスチック。
直径5ミリメートル以下のマイクロプラスチックを採取するには、水を入れたバケツの中で砂をふるいにかけます。ふるいに残った石や貝殻の中からプラスチック片と思われるもの手作業で取り出していくという根気のいる作業です。
漂着ごみやマイクロプラスチックの問題については、世界的に議論されなければ解決しない。日常からプラスチック消費を減らせるよう意識したり、旅先では、楽しませてくれる自然に感謝と恩返しをすることをエシカル旅の心得として胸に刻みたい。
実際に美しい自然の中をゆっくり歩きながら、海辺に漂着したマイクロプラスチックごみを拾っているとマインドフルウォーキング状態に。美しい自然を守るお手伝いをしつつ、自分自身も心地良さを味わえるというのは、また贅沢な体験ではないでしょうか。
2023.07.16(日)
文=天野真由美
写真=佐藤 亘
スタイリスト=檀上 曜
ヘアメイク=岡田知子
モデル=横田美憧、桜庭結衣