待ちに待ったハワイへの旅。行きたいところ、体験したいことがいっぱいあるなかで、ぜひネイバーアイランドにも出かけてみたい。
のんびり昔ながらのハワイらしさを満喫するなら、断然ハワイ島=ビッグアイランドがおすすめだ。
人はなぜハワイ島に魅せられるのか─その秘密を探しに、島で暮らす人々の家を訪ねてみた。注目の人・ファミリーを3回に渡りご紹介。
温かなおもてなしに癒やされるティータイム
◆イラノンさんご一家(ザ・リリ・ハウス・ファーム)/The Iranon Family(THE LILI HOUSE FARM)
![荒漠とした光景が広がるハワイ火山国立公園の裾野、ボルケーノ地区には、こんなのどかな牧場風景も。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/b/9/1280wm/img_b91ab48a2ef3f2ab45876c49eae3b0c2879702.jpg)
ハワイ火山国立公園のお膝元・ボルケーノ・ヴィレッジは、農場風景が広がるのどかなエリア。その一角に「ザ・リリ・ハウス・ファーム」がある。
![イラノンさんご一家。左から、イザヤさん(長男)、バロールさん(五男)、アウレリウスさん(三男)、トリトンさん(次男)、カイノアさん(父)、ダニエルさん(母)、レジェンドさん(四男)、キアナさん(長女)。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/f/8/1280wm/img_f84cabc261e23d7383fef3d4eb8ed997696328.jpg)
広大な土地で草を食む牛や山羊、悠々と歩く七面鳥……。隠やかな時間が流れるこの場所で、動物たちとともに暮らすのが、カイノア&ダニエル・イラノンさん夫妻と6人の子供たち。日々、家族総出で農場を守る。
![牧場の仕事は家族みんなで。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/3/1/1280wm/img_312727925c5aefdce7f56a61fa47c750725725.jpg)
「このファームを始めたのは、家族でいつも一緒にいたかったから」と語る父のカイノアさん。オアフ島に住んでいたが、父が所有するこの農場を引き継ぎ、5年ほど前に引っ越してきた。
「子供たちは、ホームスクールで育てています。学校では学べないことが、農場にはたくさんありますから」
![敷地内にはダニエルさんがデザインした菜園も。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/5/3/1280wm/img_539184b7128964139972826c4dfaec2c1101217.jpg)
日々の暮らしのなかで、教え合いながら成長していく。ちなみに長男のイザヤさんはハワイ大学の学生だ。
さて、ユニークなのが予約して訪れると、牧場ツアーとカントリースタイルティータイムを満喫できるところ。
![オープンエアで楽しむ気持ちのいい“カントリースタイルティータイム”。スコーンも、ホワイトブレッドも、ジャムも、すべてが上質な美味しさ。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/b/5/1280wm/img_b539863bd2ccdb9a1be8f3403e04eb2b442073.jpg)
「スコーンもホワイトブレッドも私のレシピで焼いたもの。ジャムやハチミツも農場で採れた素材から手作りしています」とダニエルさん。
![可愛いうさぎたち。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/e/6/1280wm/img_e6e564943c89c6de47827c1ec71d5955943247.jpg)
動物たちとのふれあいに癒やされ、上質なティータイムに満たされる。さらに家族の温かなおもてなしに、誰もが笑顔のひとときを過ごせるだろう。
なお、予約は8~12名のグループで。プラベートパーティにも対応可能だ。
![空間を彩るデコレーションも素敵。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/0/4/1280wm/img_041449c9b66f170662de6cf5735a686d883924.jpg)
The Lili House Farm(ザ・リリ・ハウス・ファーム)
所在地 19-4535 Amaumau Rd., Volcano
電話番号 808 640 6325
●カントリースタイルティータイム 450ドル(金・土・日曜のみ、8~12名) ※ウェブサイトから要予約
https://thelilihousefarm.com/
![](https://crea.ismcdn.jp/common/images/blank.gif)
Column
CREA Traveller
文藝春秋が発行するラグジュアリートラベルマガジン「CREA Traveller」の公式サイト。国内外の憧れのデスティネーションの魅力と、ハイクオリティな旅の情報をお届けします。
2023.03.19(日)
文=矢野詔次郎
撮影=熊谷 晃
コーディネート=宇都克仁
CREA Traveller 2023 vol.1
※この記事のデータは雑誌発売時のものであり、現在では異なる場合があります。