――と、言うと?

草彅 『クソ野郎と美しき世界』(※三人が主演を務めたオムニバス映画。18年)。「第二弾をやります!」と言ったまま、“やるやる詐欺”状態でもう何年も進んでいなくて。

――それ、確かに去年のインタビューでも度々おっしゃっていましたね(笑)。

草彅 おっしゃってたでしょ?(笑)。もう、ファンの皆さんからしたら「いつになったらやるんだよ?」って話ですよね(笑)。あの映画は“新しい地図”の出発点とも言える仕事だったから、僕もすごくやりたいし、もういい加減やらなきゃなって。

 吾郎さんも慎吾ちゃんもこの5年で役者としていい感じでパワーアップしたと思うし、今やったら、すごくいい作品が撮れると思う。まあこんなこと言っといて来年の末もまた同じ話をしているかもしれないけど(笑)。いつか三人でレッドカーペットを歩けたら最高じゃないですか。ファンミーティングで勢いをつけて、もっともっと新しいモーションを三人でどんどんと起こしていきたいですね。

大人になってから『古畑任三郎』にハマった

――現在、草彅さんは1月スタートのテレビドラマ『罠の戦争』の撮影中です。幼少の頃から多忙な日々を送ってこられた草彅さんですが、当時、テレビドラマにハマるような体験はありましたか?

草彅 流石に機会が無かったですねえ。「一週間が待ち遠しい」という感覚はほとんど味わえなかったし、そもそも録画予約が苦手でしたからね。昔のビデオデッキって、今よりも録画予約のセットが面倒くさかったじゃないですか。自分で時間から指定しなきゃならなかったし、ビデオテープも替えなきゃいけなかったし(笑)。

 でも大人になってから、『古畑任三郎』シリーズにはハマりましたね。DVDボックスも持ってますから。そうそう、三谷幸喜(※同シリーズの脚本家)さんにサインしてもらおうと思っていたのにすっかり忘れてた!(笑)。自分が出演させていただいた時はすごくうれしかったですね。めちゃめちゃハマって、どきどきしながら見ていましたね。

2023.01.31(火)
文=内田正樹