ストレスを感じた時がチャンス!
目的が定まったら、思考の整理その2へ。次にすべきは「ストレスの原因を探る」ことです。
毎日毎日、物の出し入れを繰り返している私たち。そのたびに物を探したり、他の物をどけたり、アクションの多い出し入れをしていては時間的にも、精神的にもゆとりを無くしてしまいます。自分自身が何にストレスを感じているのかを把握し、そのストレスの原因を考えてみましょう。うまくいかない理由が何かをしっかりと理解しなければ、直すことはできません。
“いつもダイニングテーブルに溜まりがちな物をざざざ~っとどけないと、ご飯を食べることができない”……そんな物たちこそ、家の中の「住所」を設定する必要があります。毎日使うものほど、しっかりと特等席を決めるべきですね。
“いつもチェストの上に置きっぱなしになるアクセサリー。ピアスの片方をよくなくすし、いつも探しているな~”……それは自分にとって収納しにくい方法なのでは? しまうのに手間がかかったり、いつもアクセサリーを外す所の近くに収納場所がない、なんていうことが原因なのかもしれません。
“クローゼットの中もキッチンの食器棚もめいっぱいに物が詰め込まれていて、しまうのが面倒で床に衣類の入った紙袋が転がっていたり(何故かしまうことができなくなると紙袋に入れて、とりあえず隠す人は多い!)、シンクに洗い物が溜まってしまう”なんてこともあります。これは完全に収納量オーバーが原因。持ち物を見直し、減らすことが必須ですね。
部屋の写真を撮って、客観的にストレスを見つめ直す
何だかうまく片付けられないと感じる収納場所は、一度写真を撮ってみて下さい! 客観的にストレスを見つめ直す事ができます。収納グッズの色が気に入らないとか、物がはみ出している様子が気になるからもう少し深い入れ物に替える必要があるなど、ビジュアル的なストレスに気づいて、片付けのヒントが得られるはずです。
小さなストレスを馬鹿にしてはいけません。少しでも感じているならば、解決を先延ばしにする間に、何をどう片付けたらいいかわからなくなるのです。外でもたくさんのストレスにさらされている忙しい女性達ですから、自分で家の中に招き入れた物にまでイライラさせられるのは本末転倒! 自分の家、自分の部屋では、ストレスなしでリラックスしたいですよね。
いつかやろう、今度やろう、は禁句。ちょっとでもストレスを感じている箇所があれば、そこからスタート! そして、いよいよ次からは片付けのステップをご紹介します。
Column
鈴木尚子のもっと心地いい収納スタイル
CREAのインテリア特集に収納エキスパートとして登場し、“収納ベタ”読者にズバリ適切アドバイスを施した片付けのプロ、鈴木尚子さん。「実は片付けが大の苦手だった」鈴木さんが、結婚・出産を機に見つけ出した片付けの極意とは? 理想の空間や暮らしに近づいていく整理術とは? ご自宅のプライベートフォトを添えて、分かりやすくご紹介します。
2013.11.03(日)