徐々に世界を旅する人も増えてきましたが、自由に海外へ行かれなかった時期に、日本が誇る四季折々の魅力に改めて気付かされたという人も多いようです。
だから今こそ、手が届くところにある日本の魅力を再発見してみませんか?
日暮れが早い冬の時期だからこそじっくり楽しめる夜のイルミネーション、静寂に包まれた雪景色など、ウィンターシーズンの魅力をたっぷり味わいたいもの。
特集では、各エリアの観光の達人に、その地が誇る自慢の絶景・風物詩について教えてもらいました。
今回は、茨城県庁 観光物産課が選ぶ、冬の風景をご紹介します。
日本の各地に息を呑むような素晴らしい景色が広がっています。この先の旅の参考にどうぞ!
◆袋田の滝の氷瀑
袋田の滝は高さ120メートル、幅73メートルもの大きさを誇る壮大な滝で、国の名勝かつ日本三名瀑のひとつ。厳冬期に凍結した姿は美しく、荘厳な雰囲気を漂わせる。
「滝の流れが大岩壁を四段に落下することから、別名『四度(よど)の滝』とも呼ばれています。一説には、西行法師が訪れた際に『この滝は四季に1度ずつ来てみなければ、真の風趣は味わえない』と絶賛したことから、この呼び名がついたともいわれています。
厳しい寒さが続くと滝全体が真っ白に凍結した『氷瀑』になり、まるで時が止まったかのような滝の姿は圧巻です!」(茨城県庁 観光物産課)
見ごろの時期:例年12月下旬~2月ごろ
※天候条件により凍結しない場合もあり
袋田の滝の氷瀑(ふくろだのたきのひょうばく)
所在地 茨城県久慈郡大子町袋田
大子町HP https://www.town.daigo.ibaraki.jp/page/page001474.html
大子町観光協会HP https://www.daigo-kanko.jp/fukuroda-falls/hyobaku.html
◆三ツ石森林公園からの雲海
浅間山中腹にある三ツ石森林公園は、眺望が人気のスポット。園内にあるログハウス「もりの小屋」からは市の全景を見渡すことができ、天気のいい日には鹿行方面まで一望できる。
また、寒暖差の大きい晩秋から冬の早朝にかけて気象条件に恵まれると、雲海が出現。街や森林の間を乳白色のもやがゆっくりと流れる様子は幻想的で、朝陽が差し込むと目の前に異世界のような景色が広がる。
三ツ石森林公園からの雲海(みついししんりんこうえんからのうんかい)
所在地 茨城県かすみがうら市上佐谷307-2
http://www.yukiiri.jp/r_annai/mitsuishi.html
2022.12.21(水)
文=佐藤由樹