1985年に日本で生まれた「シルバニアファミリー」。いまや、世界70カ国以上にファンが広がり、SNSへの写真投稿や、人形の服のリメイク、オリジナルジオラマ作成など、子どもだけでなく大人の間でも注目が高まっています。

 人気の再燃を受けて、親子で楽しめる写真絵本『シルバニアファミリー いつもそばにいるよ』(エポック社 監修)が発売されます。シルバニアファミリーの販売元のエポック社の担当者に、長く愛される理由について聞きました。


――登場から37年を迎えるシルバニアファミリー。いま人気が再燃しています。世代を超えて愛される理由はどこにあると思われますか?

 シルバニアファミリーのもつ“永遠性”のような魅力でしょうか。

 幼いころに遊んだ幸せな記憶や遊びたかった憧れの気持ちを、大人になって思い出してくださったり、自分が親になった時「いっしょに遊びたい」「自分の子どもにも遊ばせてあげたい」と思っていただけていることはとてもありがたく、誇らしいことだと思っています。

 商品のエッセンスの部分は、発売当初から変わらず「自然・家族・愛」に基づいています。子どもには年齢にあった子どもの楽しみ方がありますし、お人形のかわいさだけでなく、商品の作りや世界観にこだわっているので、大人になってもハマれるだけの魅力を感じてもらえているのではないでしょうか。

――SNSでも「#シル活(シルバニア活動)」とタグ付けされた投稿を多く見かけます。大人のファンが増えたのは最近ですか?

 そうですね。おもちゃとしてのメインターゲット層である3歳~7歳のお子さまに加え、最近は大人の女性層も増えています。

2022.11.28(月)
文=相澤洋美