夢を叶えた今だからこそ、書くことは絶対に止められない

 芥川賞受賞後、執筆依頼やさまざまなメディアからの取材などが殺到し、高瀬さんの生活も一変してしまったのではないかと思われるが、会社員と作家という二足の草鞋を履く毎日に大きな変化はないそう。

「平日はフルタイム出勤ですので、終業は大体18時、残業をしても20時頃でしょうか。そこから少し歩き、カフェに寄って原稿を書き、自宅に帰って夕食を食べて、またパソコンに向かうというのが日課です。

 会社の繁忙期は帰宅が22時を過ぎてしまうこともあるのですが、その時期はさすがにカフェには寄れなくて。でも、どんなに遅くなっても寝る前にパソコンを開き、どんなに少しでも原稿を書きます。たとえベッドの中でも(笑)。そうやって平日に書き溜めたものを、土日にもう一度整理して、数時間集中して書き進める、という感じですね」

 小説家になるというのは、子どもの頃から見続けてきた夢。その夢が叶った今、忙しさを理由にして「書くこと」を二の次にするのは本意ではない、と高瀬さんは言う。

「もちろん、使い物にならない文章になっていることもありますし、たった1行しか書けないこともありますが、それでも、小説について考える時間を持つことで、自分の『書きたい』という気持ちを守り続けたいんです」

 現在は新たな中編小説などに取り掛かっているという高瀬さん。これまで原稿用紙300枚以上を書いたことがなく、「今もまだ書けるとは思えませんが(笑)」、いずれは長編小説にも挑んでみたいと夢の続きを語る。

「締め切りに追われることもありますが、作品を依頼されること自体がうれしくて。わからないことは編集者の方たちに相談して、アドバイスをいただいたり、そこから刺激を受けたりしながら、もっともっと書き続けていきたいなと思いますね」

 現状にとどまることなく、さらなる先を目指す高瀬さん。夢を追い、常に自分の可能性に挑み続ける高瀬さんのような女性たちにとって、レノボ<Yoga Carbon>が新たなパートナーとなるかもしれない。

高瀬準子(たかせ・じゅんこ)

1988年、愛媛県生まれ。立命館大学文学部卒。2019年『犬のかたちをしているもの』で第43回すばる文学賞を受賞しデビュー。2022年『おいしいごはんが食べられますように』で第167回芥川龍之介賞を受賞。芥川賞は2回目のノミネートだった。


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2022.09.26(月)
文=張替裕子(giraffe)
写真=平松市聖
スタイリスト=河合真奈