やさしい味のクッキーや焼き菓子がぎゅっとしきつめられていたり、コーヒーやお茶をいれる時間を特別なものに変えてくれたり。そんなかわいい缶、美しい缶を日本全国から集めました!
いつもお世話になっているあの人へ、頑張っている自分へ。ずっと大切にしたくなるような缶に入った、各地のおいしいものを贈りませんか。
#41 佐賀県
◆村岡総本舗「シベリア缶」

120年以上羊羹と向き合う老舗和菓子店のシベリア
シベリアとは、東日本を中心に愛されてきた、カステラに羊羹もしくは餡を挟んだお菓子のこと。
カステラと羊羹はどちらも古くから九州でとても親しまれてきたお菓子でありながら、その二つを組み合わせたシベリアはあまりなじみがなかったそう。
そのシベリアを佐賀銘菓「小城羊羹」を手掛けていることでも有名な羊羹の名店、村岡総本舗が2019年から販売を開始。缶入りは2020年に発売された。

村岡総本舗がつくるシベリアの最大の特徴は、餡と羊羹の両方を挟んでいる点だ。
自家製餡の間に薄い羊羹を挟むことによって食感の違いが生まれ、それをバターと卵の風味が豊かな、しっとりとしたケーキのようなポルトガル風バターカステラが包む。
名水100選にも選ばれた天山水系のおいしい水で造った自慢の餡や、2種類の寒天を用いた歯触りなめらかな羊羹とカステラが見事にマッチしている。
2022.03.27(日)
文=Five Star Corporation
写真=釜谷洋史