1月10日は「成人の日」。昨年12月5日を中心に行われた、天皇皇后両陛下の長女・愛子さまの成年行事や、公務デビューとなった新年祝賀の儀は大きな注目を集めた。
ご成年に当たってのご感想では、「様々な方と出会い、関わることを通じて、人と人とが互いに手を取り合い、交流の輪が広がっていく素晴らしさを学び、全ての経験が、今、私の財産となっています。今日に至るまで私の歩みに関わってくださった全ての方に深く感謝いたします」と述べられた。
随所に愛子さまのこだわりが
シルクのローブ・デコルテとティアラをお召しになった姿もさることながら、20歳の誕生日に際して公開されたご近影や、新年をお迎えになった天皇ご一家のご近影でのお召し物にも、随所に愛子さまのこだわりが感じられ、成年皇族としての抱負がファッションにもにじみ出ているようだった。
愛子さまは20歳の誕生日に際してのご近影で、ジャケットの白い襟とカフスがクラシカルなセットアップをお召しになり、ベルベット風のリボンで御髪をハーフアップにされたスタイルは、とてもお似合いだった。
新年をお迎えになったご一家のご近影では、愛子さまはノーカラージャケットのウエスト部分にリボンのモチーフがあしらわれたペールブルーのスーツをお召しに。天皇陛下がお召しのネクタイの水色と合わせた“リンクコーデ”だった。
さらに愛子さまは、新年のご近影では初めてパールのイヤリングと一連ネックレスをお召しになり、雅子さまのオフホワイトのスーツの色とも呼応するようだった。ご一家の仲の良さが伝わってくるような、自然な調和が感じられる。
昨年の新年のご近影でも、愛子さまのスーツに陛下がお召しのブルーを、トップスには雅子さまがお召しのホワイトを取り入れられ、同じようにお召し物をブルー系とホワイト系で揃えられていた。
だが、今年は愛子さまのスーツが公務でもお召しになれそうなより大人びたデザインである点と、アクセントとなるリボンのモチーフを取り入れられた点が、2つの変化だと思う。雅子さまがジャケットなどに好んで取り入れられるチャイニーズノット(チャイナボタン)のように、“愛子さまらしい”装いのアクセントを模索されているのかもしれない。
2022.01.20(木)
文=佐藤あさ子