決して戻ってはこない青春時代

『blue』
魚喃キリコ 著

 海辺の女子校での日々を描く。

「最後で必ず泣いてしまう、理由を考える前に涙がきてしまう漫画。青春時代のもう戻ってはこない感情が最低限の線と絵で描かれていて、そのひたむきさに打たれるのかもしれない」(千早さん)

ヤカラ男と天使の日々

『ワンルームエンジェル』
はらだ 著

 気力を失った幸紀のもとに突然「天使」が現れる。死んだように生きる男性と記憶を失った天使の物語。

1巻でここまで感情を動かされるのは作者の描くキャラクターの“生きてる感”がすごいからだと思います」(犬山さん)

自分の才能や恋愛に悩む

『ハチミツとクローバー』
羽海野チカ 著

 美術大学を舞台に、才能や恋愛に悩む学生たちを描く。

「青春とそこからの離別を描いていて、子どものころの自分と重ねるときがあれば、大人の視線でぎゅんとすることも。真山のセリフはずっと大切にしています。(宇垣さん)

2022.01.03(月)
Photographs=Kengo Shimizu

CREA 2021年秋号
※この記事のデータは雑誌発売時のものであり、現在では異なる場合があります。

この記事の掲載号

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