海外旅行が難しい今は、日本の美しさを見つめるチャンスです。

 今こそ、手が届くところにある日本の魅力を再発見してみませんか?

 特集では、各エリアの観光の達人に、その地が誇る自慢の絶景・風物詩について教えてもらいました。

 今回は、広島県公式観光サイト「ひろしま観光ナビ」担当スタッフが選ぶ、冬の風景4選をご紹介します。

 日本の各地に息を呑むような素晴らしい景色が広がっています。この先の旅の参考にどうぞ!

» 日本の隠れ絶景・風物詩リスト


◆海霧

 11月初旬から1月初旬にかけて、冷え込みの厳しい早朝に瀬戸内海沖に発生する海霧。海上を漂う霧が雲のように見える、幻想的な光景が広がる。

 「時折霧の切れ間から姿をのぞかせる船や島々は、まるで空を飛んでいるかのよう。

 この自然のアートは、瀬戸内海の多島美を眼下に見る、三原市の筆影山や竜王山から観賞することができます」(「ひろしま観光ナビ」担当スタッフ)

海霧(うみぎり)

所在地 広島県三原市
https://www.mihara-kankou.com/sightseeing/1044

◆雪のテングシデ群落

 テングシデは、世界中で北広島町大朝の田原・灰谷にのみ群生する植物。イヌシデの変種で、国指定の天然記念物。

「くねくねとした樹形が個性的で、季節によって大きく印象を変え、さまざまな姿を見せてくれます。冬には雪で覆われ、静寂の中で寒さに耐える姿はとても神秘的です」(「ひろしま観光ナビ」担当スタッフ)

雪のテングシデ群落(ゆきのテングシデぐんらく)

所在地 広島県山県郡北広島町田原・灰谷
http://www.kitahiro.jp/sightseeing/tengushide/

2021.12.28(火)
文=佐藤由樹