自由に海外旅行を楽しむにはまだ少し時間がかかりそうです。今こそ、国内に目をむけて、すぐそばに広がる素晴らしい景色を楽しみませんか?
特集では、日本各地の観光のプロに聞いた、その地ならではの秋の絶景・風物詩をご紹介。
今回は、近畿エリアの秋の景色をまとめてご紹介します。
※記載されている「見ごろ」は例年のものです。気候等により変動する場合がございます。
※施設の休業、イベントの中止・延期の可能性がございます。事前にご確認ください。
◆三重県
風伝おろし
かつて熊野の海辺と山村を結ぶ要路として、人々が行き交っていた風伝峠。晩秋から春にかけての早朝、山側の盆地で生じた霧がこの風伝峠を越え、海側の麓へ吹き下ろす風に巻き込まれて発生する巨大な朝霧を「風伝おろし」と呼ぶ。
「朝霧が滝のように流れ込む姿は圧巻です!
寒暖差があり風がよく通るという気象・地形条件は、幻想的な光景をもたらすだけではなく、国内で唯一、アッサム茶の原種を栽培できる土地となっています」(「観光三重」PR担当スタッフ)
風伝おろし(ふうでんおろし)
所在地 三重県南牟婁郡御浜町尾呂志
https://www.kankomie.or.jp/spot/detail_21642.html
◆滋賀県
小入谷の紅葉と雲海
滋賀県と福井県の県境にあるおにゅう峠は、滋賀県が誇る紅葉の絶景スポット。気象条件が合うと早朝に雲海を見ることができ、紅葉と雲海の神秘的な光景に出会える。紅葉の例年の見ごろは、10月下旬から11月上旬。
「かつて、小浜から京の都へと鯖が運ばれた『鯖街道』は、現在、『中央分水嶺・高島トレイル』と交差しており、本格的なトレッキングが楽しめます。
雲海は、よく冷え込んだ晴れた秋の早朝に見られるかもしれません」(板倉さん)
小入谷の紅葉と雲海(おにゅうだにのこうようとうんかい)
所在地 滋賀県高島市朽木小入谷
https://takashima-kanko.jp/spot/2018/06/post_171.html
◆京都府
向日神社の紅葉
奈良時代の創建と伝えられ、本殿が国の重要文化財に指定されている向日神社。紅葉の時期には、府道から本殿へと続く約200メートルの参道がカエデなどで美しく彩られる。
「鳥居は江戸時代に重要な幹線道路であった『西国街道』に面しており、周囲には当時の面影を残す住宅も残っています。
紅葉のトンネルを楽しめるのは、例年11月中旬~12月上旬です」(「京都府観光ガイド」担当)
向日神社の紅葉(むこうじんじゃのこうよう)
所在地 京都府向日市向日町北山65
https://www.muko-kankou.jp/map/detail.html?id=387
2021.11.02(火)
文=佐藤由樹