日々のおやつ探しに余念がないCREA編集部員たち。今回は大分で見つけた「ざびえる」をご紹介。ちょっと不思議な名前だけど、とってもおいしい大分銘菓です。
異国情緒感じるやさしいお菓子

大分県人なら誰もが知っている「ざびえる」。名前の由来はもちろんあのフランシスコ・ザビエル。天文20年(1551年)に豊後の国(現在の大分県)を訪れたザビエルの当時の功績を讃えて、その名前が付けられたと言います。

その名前の由来の通り、箱も聖書をイメージしてデザインされており、黒を基調に赤字が施されたビジュアルは重厚な印象。お菓子を食べ終わった後も、捨てずに宝物入れにしたい!
50年以上も大分県民に愛されてきた「ざびえる」ですが、実は2000年にもともとの販売元が自己破産してしまい、販売されなくなった時期があったそうです。しかし、地元の人たちからの熱い要望で、有志たちが復活させたのだとか。一度は無くなりそうになりながら不死鳥のように蘇ったまさに奇跡のお菓子なのです。
上品な甘さはお茶請けにぴったり

バターミルク風味の香り豊かな皮で餡を包み込んだ「ざびえる」は上品な味わい。ハイカラでありながら口当たりもやさしいので、お茶請けにぴったりです。香りもしっかりたっているので、コーヒーと合わせて本を読みながらいただくのにも良さそう!

よーく見ないとわかりづらいのですが、実は「ざびえる」は金と銀の2種類があります。個包装の裏側を見るとわかりやすいのですが、銀は通常の白餡が入っているもので、金はラム酒に漬け込んだレーズンを白餡に練りこんでいます。
銀の方は穏やかな和風な味わいで、金の方は口に入れると芳醇な香りが広がる、豊かな味わいです。どちらもついつい食べ過ぎてしまいます。
食べる直前にオーブントースターで少し温めると、香りが立つだけでなく、食感が変わってGood! 是非試してみてください。
大分では空港などはもちろん、さまざまな場所で手に入りますし、オンラインでも購入できます。食べたことのない方は是非味わってみて。
思わずにんまりしてしまう、やさしいおやつです。
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Column
CREA編集部 今日のおやつ
撮影用やお土産、差し入れなどでいただくCREA編集部のおやつをご紹介。今日もごちそうさまでした!
2021.08.16(月)
写真=釜谷洋史
文=CREA編集部