新体操日本代表フェアリージャパンの一員として活躍し、2016年の引退後はスポーツキャスターとして活躍中の畠山愛理さん。

 競技を引退してからは、健康のため、思考をクリアにするため、新しい出会いと発見のために、日々、歩くことを楽しんでいるそう。

 そんな歩くことが大好きな畠山愛理さんが、今日はアシックス「PEDALA LA CHIC」を履いて、千駄ヶ谷から原宿まで街歩き。


歩くだけで前向きになれるから、ただ歩くだけでいい

 街歩きのスタートは、ファッションブランドの旗艦店や海外ブランドの直営店、おしゃれなカフェや雑貨店などが点在する千駄ヶ谷エリア。

 「千駄ヶ谷といえば新国立競技場というイメージが強かったので、いつもは行かない道を歩いてみたら、素敵なお店がたくさんあって驚きました。こういう出会いや発見こそが歩くことの醍醐味なので、朝からすごくワクワクします」

「私は、お洋服でも雑貨でも特に行きつけのお店というのがないので、今日みたいにお散歩がてらお出かけして、気になるお店をちょこちょこ見て回る、というのがいつものお買い物のスタイル。

 とは言っても、買おうかどうしようか悩んで、悩んで、結局、買わずに帰ることがほとんどですけど(笑)」

 千駄ヶ谷の街を気の向くまま歩いている途中で見つけた「GOOD MORNING CAFE NOWADAYS」でひと休み。

 フェアリージャパンで活躍していた現役時代の話題に花が咲く。

 「試合や合宿などで海外にはたくさん行っているけれど、新体操は選手の年齢層が低いこともあって、集団行動が基本。ひとりで出歩くことは、オリンピックの選手村の中でさえも禁止でした。

 その国のよさを感じられるのは食事くらいで、あとは、ホテルと体育館をバスで移動するだけだったので、新型コロナウイルスの流行が収束したら今までに訪れた国へ行って、競技のプレッシャーを感じることなく街歩きを楽しみたいです」

 このコロナ禍で、畠山さんにとっての歩くことの意味合いに、少し変化があったという。

 「ステイホーム期間中に、身体を動かすことってこんなにも大切なんだって気づいた方は、私も含めてたくさんいると思うんです。

 家にいる時間が増えて、家族は気も許せてすごく落ち着ける存在だけれども、どうしても長くいると気を遣ってしまうことも。そんな時、少しの時間離れて、ひとりで外に出て歩くことが気分転換になり、家族と過ごす時間をより楽しくさせてくれる。

 歩くことが健康にいいのはもちろんだけど、メンタルに対しても必要不可欠なものなんだって、あらためて感じることができました」

2021.03.19(金)
文=今富夕起
撮影=釜谷洋史
ヘアメイク=石津智美
スタイリスト=西野メンコ