台湾の饒河街夜市での鳥卦(神鳥占い)が“当たる!”と評判の悟明老師。実はあらゆる占術に精通していて、台湾ではメジャーな紫微斗数での鑑定も行っています。
そこで、日本の読者のために、毎月の世相を紫微斗数で読み解いてもらうことに。ここでは大局をみる際に使われる「天下第一盤」で占います。
【2020年11月】悟明老師が占う「世界の空気」
今月を表す星は、火に属する“丙”。太陽のようなエネルギーで成長が促されたり、物事が加速する様子を象徴しています。
そして、今月の動向の鍵となる4つの星は、天同星、天機星、文昌星、廉貞星です。
天同星=台湾には、福星である化禄が入ることから、引き続き経済の回復を推し進めていくように思われます。
他国からの干渉も続き、緊張感は高まりますが、星回りを見る限り、実戦には至らないと見ています。
天機星=ヨーロッパ(ロシアを除く)には化権が入ります。
権威や指導力を象徴する吉星ですが、この時期の天機星には、疫病の流行を暗示する陰煞、病気を示す病符も入ることから、コロナ感染拡大が一気に進む可能性大。各国の指導者は、その対策に頭を悩ませることになりそうです。
文昌星は、今月はフィリピンにあります。フィリピンにはパフォーマンスを意味する化科と衣食住の充実をもたらす福星の禄存が入っていることから、コロナ禍であっても、人々の日々の生活が安定に向かう空気を感じます。
そして、廉貞星=ロシアには、困難や挫折を象徴する化忌が入ります。政治的に不安定になりやすく、その影響を強く受けるのが北朝鮮。国内の混乱が予想されます。
この化忌の影響は、インド、他のヨーロッパ諸国にも及びます。
今月の星周りを見渡したとき、最も気がかりなのが、自国のみならず、他国の星の影響も受け、何重もの苦労を背負うことになりそうなヨーロッパ諸国です。
コロナの流行のさらなる拡大と混乱、つまり第2波の深刻化が予想されます。特に若年層の感染者の増加が心配です。
さて、今、世界中が注目している一大イベントといえば、アメリカの大統領選挙の行方でしょう。
今月のアメリカには、政治を補佐する臣である左輔、芸術や創造性の象徴である文曲が入ってきます。
化禄がある台湾の影響を受けるなど、星の動きを総合的に見ると、現職に勝算があるように思われます。
2020.10.31(土)
文=堀 由美子