vol.35 Georg Jensen(ジョージ ジェンセン)
「シルバーのチョーカー」
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朝晩が冷え込み、少しずつ寒くなっていく季節。服もニットなど、柔らかくて優しい感触のものが恋しくなりますね。これからの季節、ニットの胸元におすすめしたいのが、今回ご紹介するジョージ ジェンセンのシルバーチョーカーです。
シルバーというと、そのひんやりとした質感から、夏のジュエリーというイメージをお持ちの方が多いと思います。
しかし今シーズンは、硬質なシルバーを、あえてふんわりとした柔らかな質感のカシミアといった秋冬の服に合わせるのが気分です。
洋服の色も、黒などのダークカラーではなく、白やアイボリー、スモーキーパステルなど、淡いニュアンスカラーに合わせて、優しい感じに仕上げると新鮮な印象になります。
ジュエリーのアイテムの中でもチョーカーは、ボリューム感があるので、1点でもしっかり存在感が出ます。ただし、サイズ調整ができないので、自分の首まわりに合うデザインを吟味することが大切です。
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ジョージ ジェンセンは、北欧らしいクリーンなモダンさが魅力のブランド。ボリュームがあっても、ギラッとした感じにならず、静謐な美しさが際立ちます。
上質なニットに、量感のあるチョーカーを合わせたコーディネートは、大人ならではの余裕が漂うスタイル。この秋、是非試してほしいと思います。
今までは、ジュエリーを手元に重ねるコーディネートが流行だったけれど、今季はチョーカーや量感のあるチェーンタイプのネックレスで首元を飾るのが気分という伊藤さん。
「華奢なチェーンネックレスではなく、ちょっとボリューミーなほうがアクセントになっておすすめです」(伊藤さん)
伊藤美佐季(いとう みさき)
ジュエリーディレクター、スタイリスト。フィレンツェに遊学、帰国後スタイリストに。つける人の個性を活かしたスタイリングは、女性誌のほか多くの女優からも支持が高い。ジュエリーに関する講演などでも活躍。近著に『そろそろ、ジュエリーが欲しいと思ったら』(ダイヤモンド社)。
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Column
伊藤美佐季のSource of yourself
ジュエリーディレクターの伊藤美佐季さんが指南する、大人のためのジュエリーの選び方と、つけ方のエッセンスを連載でお届けします。
2020.10.27(火)
Text=Miwako Yuzawa
Styling=Misaki Ito
Photographs=Masami Naruo(SEPT)
Make-up=Nobuko Maekawa(Perle Management)
Hair=Kazuhiro Naka(KiKi inc.)
CREA 2020年11・12月合併号
※この記事のデータは雑誌発売時のものであり、現在では異なる場合があります。