与那国へ格安で行く方法

 昨今は沖縄はもちろんのこと、石垣島や宮古島(下地島)へもLCCが就航するようになり、以前とくらべるとかなり格安で行けるようになった。しかし、沖縄の離島に行くフライトは相変わらず高値安定となっている。たとえば日本最西端の与那国島。船は週2便しかないうえ、外洋の波は荒く、欠航や船酔いのリスクがある。

与那国島の「日本最西端の碑」 ©iStock.com
与那国島の「日本最西端の碑」 ©iStock.com

 長年の旅仲間のA氏が、Go Toトラベルキャンペーンを活用して離島へ安く飛行機で飛ぶ方法を編み出したという。それはこんな方法である。

 まず楽天トラベルにアクセスする(同様の機能があるならば、ほかのサイトでもかまわない)。そして JAL楽パックトップを選び、石垣発与那国往復で検索する。そこで宿泊地を与那国島にすると、ホテル代が高いせいか、最低でも21700円かかってしまう。そこで、宿泊について、「旅行期間中、一部の日程だけ宿を予約する」を選び、宿泊地を「那覇」にすると17400円まで下がるという。Go Toトラベルキャンペーンなら35%割引なので支払額は11310円。片道5500円強で与那国島まで飛ぶことができる。ただし、那覇の宿に泊まることは物理的に不可能なので「かけすて」になるうえ、宿で入手できるはずの地域共通クーポンも手に入らない。だが、とにかく安く与那国に行きたいという人にとっては朗報である。

 Aさんが予約済みの例では12月の羽田石垣間は35%の割引、15%のクーポン、ホテル代を差し引いた概算で、往復の航空券代は実質9000円台になったという。さらにANAのマイルも実航距離の50%で1224マイル付く。同様に羽田那覇でも航空券代は実質約7000円となる。沖縄は他の地域とくらべてかなり格安で旅行できるといえるだろう。

西日本以外におすすめの行先はあるのか

©iStock.com
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 西日本が安いことは分かったが、行くのは日程上難しい、あるいはあまり興味がないという人もいるだろう。そういう人におすすめなのがJR東日本の「お先にトクだ値スペシャル」(https://www.eki-net.com/top/tokudane/kakaku_osakini_sp.html)を利用する旅である。首都圏在住者であれば、東北・上信越・北陸行きなどが対象となる。新幹線指定席が通常の50%割引。条件は出発の20日前までに購入すること・指定した列車以外には乗れないことだけだ。たとえば東京から軽井沢や那須塩原まで片道2910円と高速バスなみの安さである。仙台まででも5440円。富山へも6380円である。残念ながらGo Toトラベルキャンペーンとの併用はできないので、このきっぷを利用して、現地の宿泊施設をGo Toトラベルキャンペーンで泊まるという形になるだろうが、それでも安いといえるだろう。なお、このきっぷは2021年3月31日まで利用可能なので、現時点では1月末までとなっているGo Toトラベルキャンペーン終了後にも利用できる。

2020.10.16(金)
文=橋賀 秀紀