東京でクリムト、
京都で一遍上人に酔いしれる!

『ウィーン・モダン
 クリムト、シーレ世紀末への道』

 この春は東京にクリムトが大集結。上で紹介した「クリムト展 ウィーンと日本1900」とともに、国立新美術館で「ウィーン・モダン クリムト、シーレ世紀末への道」も開催の運びとなるのです。

 長らく栄華を誇ったハプスブルク帝国が終焉を迎えんとしていた19世紀末、帝都ウィーンでは絵画、建築、ファッション……。各ジャンルで新しい文化が花を開かせていました。

 クリムトやシーレらの絵画作品を中心に、ウィーン世紀末文化の粋がたっぷり観られます。

『ウィーン・モダン
 クリムト、シーレ世紀末への道』

会場 国立新美術館(東京・六本木)
会期  開催中〜2019年8月5日
料金  一般 1,600円(税込)ほか
電話番号  03-5777-8600(ハローダイヤル)
https://artexhibition.jp/wienmodern2019/

特別展
『国宝 一遍聖絵と時宗の名宝』

 京都では「国宝 一遍聖絵と時宗の名宝」という注目展が。踊り念仏で知られる時宗の祖、一遍上人の生涯を描いたのが《一遍聖絵》。鎌倉時代に成立し、美術としても史料としても特段の価値を持つ逸品が全巻公開されるというのですから、ぜひ駆けつけたいところです。

特別展
『国宝 一遍聖絵と時宗の名宝』

会場 京都国立博物館(京都・東山七条)
会期 開催中~2019年6月9日
料金 一般 1,500円(税込)ほか
電話番号 075-525-2473
https://www.kyohaku.go.jp/

山内宏泰(やまうち ひろやす)

ライター。著書に『上野に行って2時間で学びなおす西洋絵画史』(星海社新書)ほか。「文学ワイン会 本の音夜話」などの催しも主宰。近刊に『写真を読む夜』(誠文堂新光社)、電子書籍『写すひと』(コルク)。
https://twitter.com/reading_photo/

Column

山内宏泰のこの1枚に会いたい!

美術、写真、文芸その他について執筆するライター、山内宏泰さんがナビゲート。いま見逃せない美術展をテーマに沿ってご紹介する、アートの“ななめ歩き”の提案です。

 

2019.05.29(水)
文=山内宏泰

CREA 2019年6月号
※この記事のデータは雑誌発売時のものであり、現在では異なる場合があります。

この記事の掲載号

なんでこんなにパンが好き?

CREA 2019年6月号

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なんでこんなにパンが好き?

定価780円

毎日楽しめる、皆でシェアできる、そのままでも、調理してもおいしい、しあわせの香りがする……。パンってやっぱりいいですよね。それにしても、ブームが終わらず皆の心を掴んで離さないのはなぜ? そこで今回は、パンを愛する人たちに“好き”の理由を伺い、旬のトピックスを徹底調査。保存版のパンガイドができました。