「ラ・フォル・ジュルネ」は1995年にフランスのナントで始まったクラシックの祭典。今年のテーマは「ボヤージュ 旅から生まれた音楽(ものがたり)」だ。
「ラ・フォル・ジュルネ」は1995年にフランスのナントで始まったクラシックの祭典。今年のテーマは「ボヤージュ 旅から生まれた音楽(ものがたり)」だ。

 2005年に初開催、今年で15回目を迎える「ラ・フォル・ジュルネ TOKYO 2019」。2007年には来場者数が100万人を超え、2018年までに延べ823万人の来場者数を記録している、世界最大級のクラシック音楽のイベントだ。

 日本では、例年ゴールデンウィークに開催されており、年々人気を拡大。今やクラシックファンのみならず、多くの人も心待ちにしている恒例イベントとなっている。

 今年は5月3日(金・祝)~5月5日(日・祝)の期間、東京国際フォーラムを中心とした周辺エリアで、約324公演が行われる。

過去の開催風景。有料公演だけでなく、無料公演も数多く行われ、街全体が音楽に包まれる、まさに音楽の祭典だ。
過去の開催風景。有料公演だけでなく、無料公演も数多く行われ、街全体が音楽に包まれる、まさに音楽の祭典だ。

 街全体が音楽に包まれる「ラ・フォル・ジュルネ」は1公演45分、1500円からと低価格。さらに、0歳から入場可能な公演もあり、親子で楽しむことができるのも魅力のひとつだ。また、有料公演だけでなく、無料公演も開催されているので、普段はクラシックを聴かない、という人も気軽に足を運ぶことが出来る。

 実際に、日本での初開催の時には来場者50万人中、75%の人がクラシック音楽のコンサートを初めて経験したという。

 一度にさまざまなアーティストのコンサートをはしごして聴けるのも醍醐味。世界的に有名なアーティスト達の演奏を、一度に堪能できる機会は1年に1回のこのイベントだけ。

 2019年の注目はイギリス屈指の室内オペラ・カンパニー「ディーヴァ・オペラ」。今公演ではモーツァルト《後宮からの誘拐》をピアノ伴奏で上演。オペラは長くて難しい、という人にこそ聴いてほしい、というディーヴァ・オペラの演奏はあなたの知覚の扉を開いてくれることだろう。

 10連休後半の予定がまだ決まってないという方、ゴールデンウィークはプログラムをチェックして、音楽の熱狂に酔いしれてみては。

ラ・フォル・ジュルネ TOKYO 2019

期間 2019年5月3日(金・祝)~5日(日・祝)
会場 東京国際フォーラム(東京都千代田区丸の内3-5-1)ほか
https://www.lfj.jp/lfj_2019/
※大手町・丸の内・有楽町、京橋、銀座、日本橋、日比谷でも開催。詳細はホームページにてご確認ください。

2019.04.24(水)