世界最大の石造建築物ピラミッドの内部を上ってみよう。ツタンカーメンの煌びやかな宝物を間近で見てみよう。古代エジプトのファラオたちが成し遂げた偉業を、およそ5,000年の時を超えた今、体験できるのはまさに奇跡!
偉大なるエジプト体験は時を超越して人の心を動かし、価値観さえ変えてしまう。2017年10月から直行便が復活し、日本からカイロへは約14時間。ファラオたちの栄華が花開く地へ、ひとっ飛びだ!
エジプト南部の中心都市
アスワンへ
![アスワン駅。往来が激しく、アスワンが南部の中心都市であることを実感。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/8/4/-/img_847f15c9645fe5979cb3f44dcce81c0d230521.jpg)
エジプト最南端の中心都市、ナイル川の東岸に築かれたアスワン。
急流地帯のナイル第一カタラクトが街の手前にあり、かつてカイロなどの川下から上ってきた船は流れに阻まれて先へ進めず、ここで下船しなければならなかった。
![ナイル川を軸に、暮らしも観光もある。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/5/d/-/img_5de45126d1d79540e42b1bf870e33776212657.jpg)
そうした地理的条件から、南部地方へのゲートウェイとなり、隣国ヌビアとの交易が栄えた。アスワンのかつての地名“スウェネト”は“トレード”を意味し、エジプトの初期のコミュニティが発生した地でもある。
![ナイル川に浮かぶ島に立つピラミサ・イシス・アイランドリゾート&スパ。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/4/8/-/img_489986c277fa421d666c708f9f3fccff194262.jpg)
今回の宿はナイル川に浮かぶ島に築かれたピラミサ・イシス・リゾート&スパ。
対岸の駅や賑やかなダウンタウンへ行くにも、観光スポットへ向かうにも、どこへ行くにも、まずは敷地内の桟橋からボートに乗ることになる。急いでいる場合は面倒だが、ナイル川の癒しのパワーか、優雅なクルーズ気分だ。
![ヌビアの伝統的な住居を模したリゾートの前を通過。涼やかな水音を聞きつつ、優雅に移動。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/b/d/-/img_bd58ded2a467eecc7298321f25b8a398301597.jpg)
ホテルの対岸に渡ったのち、車で船着き場へ。見るからに馬力のなさそうなボートに乗り込み、ゆっくりとナイル川を南下する。
![フィラエの神殿に向かう、ボートタクシーのドライバーさん。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/1/8/-/img_18b4a2be211961c186d483eade8583ca208985.jpg)
ナイル川の中でも川幅が広いエリアなので、川というよりも海のよう。ところどころに岩が折り重なったような島も浮かんでいる。小島に建てられたヌビアの伝統的な住居をモチーフにしたリゾートも通り過ぎる。
2018.11.15(木)
文・撮影=古関千恵子