原作よりも韓国版のほうが
セリフが多い
――ドンゴンさんはアメリカの原作ドラマを見ていなかったとのことですが。
チャン・ドンゴン 出演を決めてから、どんな作品だろうと思い見始めましたが、シーズン1の途中で見るのをやめました。なぜかというと、原作に登場するキャラクターの一人一人が個性豊かであまりに魅力的すぎて。真似してしまいそうだと思い見るのをやめました。
――お互いのキャラクターについてはどう思われていましたか?
チャン・ドンゴン 僕が演じる弁護士チェ・ガンソクと、ヒョンシクさん演じるコ・ヨヌの2人は全然違うように見えて、実は似ているんです。完成版を見た時に、監督が序盤に出していた演出の意図をようやく理解できました。監督はヒョンシクさんに「強気で行け」と言っていたんです。というのも、僕たちは上司と部下、しかも僕は彼を雇い入れる人物なので、どうしても上下関係が生じる。でも、そのままだとドラマの中でキャラクターが成長しない。ヒョンシクさんもその点についてはかなり悩んだのではないかと思いますね。実際には、チェ弁護士もヨヌに知らぬ間に影響され、成長する。第1話の頃のチェ弁護士と、後半の彼はまるで別人のよう。2人は互いに影響を与え合う存在なんです。
パク・ヒョンシク 僕は原作ドラマを見て、ヨヌにあたるマイクを演じる俳優さんはセリフが多くて苦労しただろうと思いました。
チャン・ドンゴン でも原作よりも、韓国版のほうがセリフが多い気がする。
パク・ヒョンシク 僕たちのほうが口調に特徴がありますしね。でも僕はヨヌが大好きですし満足しています。チェ・ガンソク弁護士は、事務所のエースなので、カッコいいですよね。それはうらやましいです。それに比べて僕のヨヌはまともな仕事にも就いていませんでした(笑)。しかも違法で事務所に入ったので、チェ弁護士をうらやましく思います。
チャン・ドンゴン 僕もセリフが多くて大変だったけど、ヨヌは天才という設定なので、大量のセリフを覚えるだけでなく、機械のように矢継ぎ早に話さねばならない。ヒョンシクさんは苦労したし、頑張ったよね。
2018.08.08(水)
文=石津文子