息子の幼稚園はマンハッタンのど真ん中

 こんにちは。元CREA編集部員の6歳と1歳の男の子のママ・田口玲子と申します。

 夫の赴任でニューヨークに住んで、もう直ぐ丸2年になります。長男の幼稚園はマンハッタンのど真ん中と言っても過言ではないロケーション。でも、日本語を話せるのは息子一人という……。そんな環境で、母子ともどもカルチャーショックを受けつつ、でも、楽しく生活しています。これから、そんな日々を綴っていけたらと思っています。

仲良しのお友達と遊ぶ長男。晴れていれば、放課後は公園でプレイデートをしています

 ニューヨークに来て、まず感動したのが、“子どもに優しい街”ということでした。通りすがりの人が、子連れの私に手を差し伸べてくれるんです。赴任が決まったばかりの頃、「旅行先としてのニューヨークは楽しいけれど……」と戸惑う私に、「ニューヨークは住んだ方が良い街って思うらしいよ!」と励ましてくれた友人の言葉を、渡米してからしみじみと噛み締めています。

改札へあがる階段。改札の先には、地上へあがる階段も。同じ人が二つの階段で助けてくれる時もあれば、階段ごとに助けてくれる人が違うことも

 ほとんど毎日、見ず知らずの人の力を借りているので、例をあげると切りがないのですが……、止めても走り続ける当時4歳の長男を、妊婦だった私の代わりに捕まえてくれたり、地下鉄の中で次男が歩きたがると、隣に座った女性が遊び相手になってくれたり。子連れで地下鉄やバスに乗ると席を譲ってもらうことが多く、駅の階段ではベビーカーを運ぶのを手伝ってもらっています。こちらの地下鉄って、エレベーターやエスカレーターのある駅の方が少ないんです。ホームへ行くのにも、地上へ出るのにも、ベビーカーを担ぐしか方法がありません。2回に1回は「手伝いますよ~」と、自ら名乗り出てくれて、なかなか自分から頼めない私は助かっています。階段を降りてきたのに、わざわざもう一度あがってくれる人、ベビーカー&次男ごと一人で運んでくれる男性もいて、本当に人の優しさが身にしみています。

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2012.07.27(金)
text&photographs:Reiko Taguchi