銭湯には生活の中にすっと入り込む気軽さがある。普段は味わうことのできない昭和の匂いを感じたり、オーナーさんや常連客との触れ合いなどその魅力はひとつじゃない。デザインに凝っていたり、見所もたくさんある、心からのんびりできる「デザイナーズ銭湯」を、銭湯ハンコ作家の廣瀬十四三さんがおすすめしてくれました。

◆戸越銀座温泉[東京都・品川区]

壁にはGravityfreeが「七福神」を描いた絵をレイアウト。

 戸越銀座の駅前からはじまる長い商店街にあるのがこちら。天然の黒湯温泉や軟水の露天風呂からなる「月の湯」と、軟水の炭酸泉と黒湯の露天風呂の「陽の湯」は日替わりで入浴できる仕組み。食事処での風呂あがりの1杯を楽しみに通う人も多く、廣瀬さんもその中の1人。

階段を登ると露天風呂がお目見え。炭酸軟水のお湯は美肌効果も期待できる。

「香味だし豆腐をつまみに呑む生ビールはたまりません」(廣瀬さん)

戸越銀座温泉
所在地 東京都品川区戸越2-1-6
電話番号 03-3782-7400
営業時間 15:00~翌1:00、日曜のみ8:00~12:00も営業
定休日 不定休
料金 大人 460円
http://togoshiginzaonsen.com/

●教えてくれたのは……
廣瀬十四三(ひろせ としぞう)さん[銭湯ハンコ作家]
サラリーマンを経て銭湯ハンコ作家として活動をスタート。銭湯を回る日々を送る。2016年7月には東京都荒川区「梅の湯」で個展を開催した。活動の詳細はツイッターアカウント「@senju1043」をチェック。

新しくて懐かしい
デザイナーズ銭湯

2018.06.04(月)
Text=Shiho Kodama
Photographs=Tamon Matsuzono

CREA 2016年6月号
※この記事のデータは雑誌発売時のものであり、現在では異なる場合があります。

この記事の掲載号

だらだらリラックスのすすめ。

CREA 2016年6月号

がんばりたくない人のための
だらだらリラックスのすすめ。

定価780円