ひとり客に優しい宿を探していると、自然といい宿が集まってきます。お客さまひとりひとりに目が届いている宿というのは、きっと、何人で行ってもいい宿なのだと思います。第1弾でも好評だった「47都道府県のひとりにいい宿リスト」はもちろん、「温泉ごはん」や「憧れひとり宿の豪華プレゼント」、そして付録として「ひとり温泉手形」まで。ひとりという視点で見直したら、温泉の新たな魅力が見つかりました!

こんな風景が見える露天風呂
はじめてかも!?

誌面掲載カットを無理に横位置にトリミングしているので、本当はもっとずっと素敵。ぜひ誌面でご確認を!

 露天風呂から見える絶景というと、いくつか典型的なイメージがありますよね? それを大きく裏切ってくれるのが、長野県高山村にある「Redwood Inn」の丸太露天からの風景。宿の外観は、絵本に出てくるような小さな山小屋。周囲には小さなスキー場と牧場。まるでスイスの片田舎で、どう見ても温泉宿の気配はないのですが、中に入ると写真のようなすばらしい露天風呂が! じわじわ温まって癒されるというだけじゃない、広い空のもと、大地の恵みを感じる気持ち良さが異色です。(編集I) » 目次をみる

温泉とカレー!?
これが結構、相性がいいんです

翌日には味がなじんでまろやかになるので、好みでスパイスをプラスしてもいい感じです。

 温泉に浸かって、上げ膳据え膳もいいけれど、“自炊部”のある温泉宿で好みの料理を作るというのも楽しいもの。湯治ができる名湯温泉地には、ほぼ確実に地元で採れるおいしい野菜やきのこ類があり、これらをまるごと味わうならカレーです! 今回、ホフディランの小宮山雄飛さんが教えてくれたスープカレーなら、翌日には煮込んだ野菜がとけてさらに深みを増した味わいに。カレーうどんにしたり、パンと一緒に食べたりするのもおすすめ。温泉の楽しみ方温故知新、ぜひ試してみてくださいね!(編集U) » 目次をみる

都心にもいい温泉はあるんです

森鷗外が住み、『舞姫』を執筆した家をそのままに。見学も可。

 こちらの緑豊かな古民家のある風景、実はJR上野駅から徒歩12分(!)の温泉宿「水月ホテル鷗外荘」の中庭で撮影した1枚。温泉に行きたくても、なかなか休みが取れない人のために、温泉エッセイストの山崎まゆみさんが教えてくれました。日帰り入浴も可能なので、思い立ったらすぐ、泉質の良いお湯と美しい中庭を堪能できちゃいます。誌面は発売日にあわせて冬のイメージですが、撮影当日はこんなに見事な紅葉が。春には桜も。(編集S) » 目次をみる

登山とセットで温泉を堪能する

昼間は中央アルプスの山並み、夜は満天の星空を楽しめる高峰温泉。

 山で入る温泉ほど、気持ちいいものはない!? 登山と温泉を愛する4人で結成された「岳泉会」のメンバー、落合恵さんに「山の温泉」の魅力を教えてもらいました。登山者の憧れ、北アルプス・槍ヶ岳を望む露天がある温泉宿や冬は雪上車の送迎がある、標高約2000メートルの「雲上の野天風呂」など、絶景が楽しめる温泉が満載。初級者から上級者向けまでレベル別に紹介しているので、行きたくなったら誰でもチャレンジできますよ!(編集F) » 目次をみる

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Column

「CREA」今月号の見どころ

「CREA」最新号の見どころを紹介していきます。

2018.01.05(金)
Photographs=Bungo Tsuchiya(TRON)、Yukihiro Shinohara、Tetsuo kashiwada

CREA 2018年2・3月合併号
※この記事のデータは雑誌発売時のものであり、現在では異なる場合があります。

この記事の掲載号

楽しいひとり温泉。

CREA 2018年2・3月合併号

ひとりに優しい宿こそ、いい宿でした
楽しいひとり温泉。

定価780円

2017年2月号で大好評だった「ひとり温泉」特集が戻ってきました。あるスタッフはこの1年、ほかの旅取材をしていても「この近くに、ひとり温泉にいい宿はないだろうか?」とアンテナを張り巡らせていたそう。そんな日々の努力が実って、今年も、ほぼ新規の宿ばかり100軒以上ピックアップ。今年も保存版ができてしまった予感。