子どもの分だけ1週間分作りおきで
平日が楽になる!
栁川さんと夫の休日は、スーパーでの食料買い出しから始まる。
そして、1週間分の料理の作りおきをする。といっても家族全員の1週間分ではない。娘の献立を中心にきめ、買い物をすませ、家に帰ればキッチンに夫婦で立ち、娘の1週間分の作りおきメニューと大人のメニューの下ごしらえをする。離乳食時代からの習慣だ。
調理が苦手な夫は、野菜を洗ったり、切ったり、食器を洗ったり。栁川さんは焼いたり煮たりする調理担当。子どもの1食分の料理をスケールで計り、ラップにくるんだりジップロックに入れたりして冷凍するまで、ふたりでてきぱきと作業をする。夫婦で無理なく自然に協力しあっている様子が窺えた。
主に、作りおきをしておくのは子どもの分だけというのがミソだ。作りおき作業は2時間ほどで終わるので、1週間分作っても休日がまるまる潰れることもない。
そして、平日は子どもが帰宅後、手を洗っているうちに、ご飯もおかずも味噌汁も電子レンジにいれて3分ほど温めるだけですぐに食べることができる。
おかずは5、6種類作っておき、毎日組み合わせを変えて、飽きが来ないように工夫する。
子どもが食べている間に落ち着いて親の分を作ればいい。
最近では、大人といっしょのものを食べたいと言うようになってきたので、納豆やミニトマトなど、ぱっと出せるものを多用しつつ、20分くらいで、野菜炒め程度のものを作って出すこともある。
夜8時にはお風呂もご飯も終了
あとはお楽しみタイム
素早い夕食開始のおかげで、夜8時には、お風呂もご飯も終了。親子で遊んだり、のんびりしたりできる時間を少しでも長くとることができる。
そんなお楽しみ時間に、栁川家でよくやっているのは「ダンス」。実は栁川夫妻は、ヒップホップダンスで知り合ったのだとか。だからふたりともダンスは大好き。必然的に子どもも踊ることが大好きで、夫妻が通っていたダンススクールのキッズクラスに今年から通い始めた。「いつか親子3人で、舞台でダンスを踊ってみたいですね!」と夢もふくらむ。
親子で育ち合い
家事も育児もチームプレイで
旺盛なチャレンジ精神と柔軟な適応力で、その時々に応じたライフスタイルをエンジョイしてきた栁川さんではあるが、今の仕事は新しいことばかり。ちゃんとできているかどうか自信がもてないときには精神的にきつく感じることも。家庭でもこの1年間はイヤイヤ期である2歳児を相手に、こちらも初めてのことばかり。どちらもがんばろうとしすぎて辛い時期もあった。
しかし、ひとりで実現しようともがいていた時期を越えて、家事と育児の両立は“家族でのチーム戦”だと考えられるようになってから肩の力が抜けたという。
「家事は生活する上でやらなければならないけど、家族みんなのことだから、ひとりでやりきる必要はない。そう気づいてからは、抱え込むこともほとんどなくなりました」。
さらに、育児を通しては、親が教えられ、育てられることも多い。親子みんなで育ち合い、気持ちよく生活するためにそれぞれ自分に何ができるのか考える。3歳の子どもにもできることはある。「ママ、お仕事お疲れ様」といってもらえれば親のモチベーションもグッと上がるのだ。
3人で助け合い、育ち合う「チーム栁川」。今後はチームメンバーが増えることも検討しつつ、家庭でもそれぞれの仕事でもパワーアップし、いい循環を作り出していくことだろう。
Column
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2017.09.21(木)
文・撮影=HITOMINA