癒しと冒険の世界へと誘われるダイビング
天草を訪れてまず驚かされるのが、海の美しさと豊かさ。下島から橋で繋がる通詞島の沖合は、約200頭もの野生イルカが暮らし、ウォッチングツアーでのイルカ遭遇率は98%という高さで知られている。
そんな天草の海では、マリンアクティビティを楽しまなければもったいない! ダイビングにSUP(スタンド・アップ・パドルボード)、シーカヤックなど、ビギナーが楽しめる環境も万全に整っている。
天草の海は、ダイバーたちにこよなく愛されている。その理由は、有明海、八代海、東シナ海という3つの海に囲まれ、変化に富んだ自然を見られるから。スポットを変えれば、1年中潜ることだってできる。
島の四方でダイビングができる天草では、いずれかの場所で波を避けることができるため、台風が直撃しないかぎり、楽しみにしていたダイビングが中止になることも少ない。つまり、限られた時間で旅するツーリストにも、うってつけのダイビングエリアなのだ。
ダイビングポイントは、サンゴが生息する牛深の海や、豪快な地形と魚群が楽しめる妙見浦(みょうけんうら)、タツノオトシゴが見られる白涛(しらと)、沈没船に魚が群れる西海岸エリアなど、代表的なものだけでも10カ所以上。
そんな天草の豊かな海で、ビギナー向けに本格ダイビングを提供しているのが、「熊本ダイビングサービスよかよか」。器材はすべてレンタルできるのはもちろん、ダイビングはインストラクターとほぼマンツーマン。体験ダイビングでも、丁寧にステップを踏んで海に入っていくので、「泳げない」「海はちょっと怖い」という人でも安心だ。
いっそのこと天草でライセンスを取ってみようという人には、最短2日で取得できるダイバーライセンス講習もある。事前にインターネットで学科講習を済ませ、天草で実技講習をするカリキュラムは、自分のペースで学べるうえ、金額もかなりリーズナブルだ。
「天草の海は、まさに癒しの冒険の世界」と話すのは、代表の中野誠志さん。水中写真家でもある彼は、天草の海を愛し、知り尽くす人。体験ダイビングでもファンダイビングでも、素晴らしい世界へと導いてくれる。
なお、中野さんの作品は、写真のオンラインギャラリー「SHOT JAPAN」でも展開中。熊本地震で被災した撮影地への義援金として、売り上げの中から印刷代と額装代を除いた全額を、各市町村に寄付している。
海の中の絶景へと誘われる天草でのダイビング。準備するものは水着だけでOK! ただし、美しい海を守るためにも、サンゴを傷める原因となるパラベンを含んだ日焼け止めは使わないように心がけたい。
熊本ダイビングサービスよかよか
所在地 熊本県天草市志柿町6634-10
電話番号 0964-53-0611
URL http://www.yokadive.com/
SHOT JAPAN
URL https://www.shot-japan.com/
2016.07.28(木)
文・撮影=芹澤和美