目利きが“育てた”土鍋は、趣あるいい味を醸し出している(すべて日野明子さんの私物)。 山本忠正さん作 飴釉土鍋(8寸)25,300円。 使っていくうちに最初はきれいな鍋底にも細かいヒビが入っていくが、それは鍋が成長していく証。 縁が張っているので持ち上げやすく、飛び出した持ち手が無いことで洗いやすい。 蓋には湯気を逃がす穴が開いていないのも特徴。手びねりのため蓋と身の間に若干の隙間ができ、そこが蒸気穴がわりになる。鍋料理を食卓でする際、ひっくり返した蓋の上にお玉を置いて、その汁が蒸気穴を伝ってテーブルを汚す……といった経験のある方も多いのでは?この土鍋ならその心配は不要。 三陶のkanaeだえん土鍋 ブラウン、グレー(各1.5L)各11,000円。 だえんの可愛いい形は、食卓でおさまりもよいので、蒸し物やオーブン焼きなどそのまま食卓に出せる。 野村亜矢さん作 土鍋(小)オーバル145(L約30cm×D約20cm×H約10cm)24,200円 鍋の内側にも釉薬がかかっているので、土鍋ご飯も映える。 両サイドの取手付近も滑らかな流線形で本体と繋がれている。 蓋のつまみも個性的なつくりで、野村さんの土鍋の特徴的な要素。 左から松山陶工場のあたため鍋、岩井窯の蓋付片手土鍋、土楽の織部釜。どれも10年ぐらい使っている。 あたため鍋は小(200ml)と大がある。こちらは大(500ml)2,640円 岩井窯のロングセラー、山本教行さん作の蓋付片手土鍋・大(直径19cm)33,000円 10年使った土鍋の底は、こんな風に細かいヒビが入る。土楽の織部釜(6寸・直径約18.5㎝)14,300円